結成から2年目を迎えて、5人全員が年男というグループ・ACEesが、『ACEes Arena Tour 2026 “V”』の東京・有明アリーナ(7月10日~12日)で新たな進化を見せた。本ツアーのテーマ「V」には、6つの意味が込められている。
メンバーが演出や衣装デザインを担当するだけでなく、佐藤龍我、浮所飛貴、作間龍斗、深田竜生、那須雄登の5人それぞれが新たな表現やパフォーマンスに挑戦した。
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オープニングを飾ったのは、オリジナル曲「PROLOGUE」。曲の最後は5人が指差しで華やかに決め、会場の熱気を一気に上昇させた。続く「Troublemaker」(嵐)では、浮所が「アリーナ、飛べ!」と会場全体に呼びかける。さらにオリジナル曲「Acing out」では激しいダンスと特殊な靴による火打ち石のような光の演出が相まって、ファンを世界観に引き込んだ。

佐藤龍我は習得したばかりのサックスを初披露。事前の会見で「管楽器やばいっす。まず音が出ないんですよ。途中やめようかと思った」と明かしていた彼が、ひとりでカラオケルームでの特訓を重ねた。息が上がった状態での演奏とは思わせない落ち着いた佇まいと深みのある音色が響き渡ると、客席からの拍手が自然に沸き起こり、佐藤の笑顔でサムズアップが輝いた。

嵐の背中を見てきたACEes、アリーナで証明した“次世代”の実力
ACEes

嵐の背中を見てきたACEes、アリーナで証明した“次世代”の実力
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観客の息を呑ませたのは、浮所飛貴と作間龍斗による地上約8メートルの命綱なしのエアリアル(シルクフライング)だ。真っ赤なシルクを腕力だけで操り、高速回転などの大技を成功させた瞬間、息を呑んで見守っていた観客から大きな拍手が沸き起こった。
浮所は事前の会見で、「ちょっとやそっと練習しただけじゃできる技じゃない。僕らがこのコンサートにかける思いを伝えたかった。毎回、手は震えるし汗をかくので練習と違うのですが、ファンの人たちを驚かせたい」と覚悟を語っていた。「君と…Milky way」では、作間の美しいピアノ演奏にのせて浮所がソロで宙を舞い、幻想的な楽曲の世界観と空中演技が美しくシンクロした。

「VORTEX」ブロックでは、筋トレから始めた複数の和太鼓に挑戦する深田が打ち鳴らす音に合わせて、那須がブレイキンを披露。高難度の回転技を決めるなど圧倒的なパフォーマンスで盛り上げた。

「Let’s Go To Earth」では、メインステージの巨大LEDモニターが回転し、天井まで届きそうなほどの大階段が出現。メンバーカラーのきらびやかなジャケットを羽織った5人が歌い上げる。その後、入所当初の幼い5人の写真が映し出され、各メンバーの「アイドル人生が始まった曲」や「初めて大役を任された曲」がメドレーで披露される。入所から5人が紡いできた歴史と、各楽曲の世界観がシンクロするステージだった。

ACEesの5人は嵐のラストツアーでバックダンサーも務めた。深田が「(嵐は)ライブ中にお客さんとのコミュニケーションも多かったイメージ。
だから、今回は僕らも頑張ってそれを取り入れるように挑戦しています」と語ると、那須も「ファンの方をどれだけ大切に思えるか。端から端まで一人ひとりを楽しませるぞという気概がありました」とコメント。楽曲だけでなく、先輩たちから受け継いだエンターテインメントへの姿勢があった。

嵐の「P・A・R・A・D・O・X」では、ACEesらしいカバーで魅せた。オリジナルの振り付けで、5人の「半年間の努力の結晶」がひとつの世界を形成。炎の特効と共に、最高潮の熱狂が会場を包み込んだ。本編ラストを飾ったのは「真夜中のZOO」。爽やかな夏らしいアイドルソングを披露すると、曲終わりで5人が一気に大階段を駆け上がっていった。

挨拶で演出担当の作間は、「これから分厚い教科書ができるような歴史をたくさん刻んでいきたいので、いい景色を皆さんと一緒に見ていきたいなって、今日改めて思いました。1日1日を無駄にせず、デビューしたいです」と力を込めた。浮所は「僕は何度も言いますが、この事務所のスタイルだったり伝統を引き継ぐことができるのは、この事務所の人間だけだと思います。我々ジュニアが、ACEesが引き継ごうと思っています。
いつか僕たちがデビューした時、世の中に出た時、一緒に芸能界を荒らしにいきましょう!」と宣言すると、会場からは大きな拍手が起こって5人の背中を後押しした。

嵐の背中を見てきたACEes、アリーナで証明した“次世代”の実力
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大階段を駆け上る5人の姿。その先に見えるのは、もはや夢ではなく、迫りくるデビューという新たなステージだ。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧
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