ゲームデータ自体は元々デジタルですが、その提供形態は大きく分けて2通り存在し、デジタルなダウンロードのほか、物理的に購入するパッケージ版があります。
こうした状況の変化にいち早く反応したソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、2028年1月以降に発売されるPlayStation コンソール向けの新作ゲームにおいて、ゲームディスクの生産はせず、ダウンロード版のみを提供すると告知。この発表は、大きな話題となりました。
■ゲーム購入の主流は変わったのか
PS5向けフルゲームソフトウェアのデジタルダウンロード比率は、2025年度で「78%」に達しており、ゲームディスクを封入したパッケージ版の需要が縮小していることが読み取れます。こうした現状を踏まえれば、ゲームディスクの生産終了もやむを得ないのかもしれません。
ただしそれは、あくまでメーカー側の事情です。ダウンロードをよしとするユーザーがいるように、パッケージ版を好むユーザーもいるため、全ユーザーが望む展開とは言えません。
また、任天堂が発表した2025年度のデジタル売上高比率は「53.5%」なので、PS5の事情とはやや傾向が異なります。それぞれのデータは集計する条件が一部異なっているため、単純な比較はできないものの、スイッチ系ユーザーの傾向はダウンロード版一辺倒とまではいきません。
しかもゲームユーザーの中には、PS5とスイッチ系の両方を楽しんでいる人も多いはず。そのため、各社が出している情報だけでは、ユーザー全体の実態を把握するのは困難です。
そこで今回、「ダウンロード派」と「パッケージ派」の傾向を訊ねるアンケートを行い、その実態へと迫りました。
■898票の回答から見えた意外な結果
今回のアンケートでは、「ダウンロード版」と「パッケージ版」のどちらを選ぶか、その2択のみを用意して回答を募集したところ、898票もの回答が寄せられました。ご協力ありがとうございます。
届いたご意見を集計した結果、「利便性が高いダウンロード版」を選んだ人の割合は47.9%、「手元に残るパッケージ版」を選択した人は52.1%となりました。ほぼ拮抗しているものの、わずかながら「パッケージ派」が上回った形です。
あくまで今回のアンケートに限った話ですが、PS5向けフルゲームのダウンロード比率とはやや異なっており、任天堂のデジタル売上高比率に近い数字といえます。
SIEによるディスク生産終了の話があったため、パッケージ派のユーザーが特に反応しやすいタイミングだった可能性もありますが、投票も相当数にのぼっており、パッケージ派の声が決して少数ではないのも事実でしょう。
社会全体ではデジタル化が進み、「今やダウンロード版が主流」という見方も広まっています。しかし、今回のアンケートを見る限り、パッケージ版を支持するユーザーも決して少なくないことがうかがえます。
■ユーザーが語る、それぞれを選ぶ理由
今回のアンケートに合わせ、回答の理由やディスク生産の終了についての意見も募集しました。ダウンロード版については、利便性や時代の流れ、またアーカイブとしてディスク版も万全ではないといった意見が寄せられています。
パッケージ版の優位性としては、コレクション性や中古店への売却可能、ストレージも高騰する中、スイッチ2やスイッチのゲームカードなら容量を節約できる点などが挙げられました。
どちらにも利点があるだけに、意見が分かれやすいダウンロード版とパッケージ版。ユーザーの意見が二分されるこの問題に対し、環境の整備も含め、メーカー側がどのような答えを出していくのか。今後の動向が、この先のゲーム業界を大きく左右するかもしれません。
【回答者のコメント】(一部抜粋)
・ダウンロード版は0時回ると即遊べるのがいい。
・ディスクの入れ替えとか面倒だからDLでいい。
・どっちもと言いたいが、数で言えばダウンロード派になるな。
・ディスクは買わなくなりましたね。現行機でしか遊ばないからなのかもですが、本気で欲しいゲームは事前DLから日付変わった直後にやりますし、配信終了で遊べなくなるってのも現行機には当てはまらないから…ディスクは要らないかなぁ。
・パッケージ派からは反発が大きいでしょうが、売上の大部分がダウンロード版なら、パッケージ派がどれだけ反対の声を上げても少数派の声で黙殺されるでしょう。メーカーも商売だから無駄と判断したものは切り捨てる判断は致し方ない。ただ商売としての判断と切り捨てられる側の感情は別なんですよね。
・ディスク版の廃止は時代の流れだろうし、開発ラインが整備され、より効率的に開発できるなら、ポジティブな話だと思う。
・確実に長く遊ぶゲームはダウンロード版を買いますが、残念ながら、高いのにクソゲーも多いので、そういうの警戒する時は売却できるようにパッケージ版を買ってます…。
・現代ゲームはアプデや修正パッチ配信が当たり前で、ディスク版もDL版もネット環境必須なのは実は変わらない。
・ディスク版買っても、ハードぶっ壊れたらどの道遊べなくない?
・ダウンロード版は仕方がないとはいえ、個人的にはパッケージ版がいい。現在メモリ等価格が上がった状態。容量不足でダウンロード出来ない人も居ると思う。ダウンロード版はいつかサーバーから消去される。パッケージ版は後に再インストールして遊べる。
・基本は特典目当てでパッケ。特に興味があるゲームは最速プレイのために両方買って、パッケを即メルカリ。新作じゃないものはセール時にDL。
・ダウンロード版が同じ値段ってのが納得いかない。
・発売日、お店に行ってパッケージを手に取り、レジへ向かい、購入して家に帰る。そしてゲームハードにソフトをセットして……という一連の流れそのものにワクワクできた。外出する理由にもなった。ディスク終了はそれを無くしてしまう。
・基本はパッケージ版買ってます。配信終了になっても遊べますし。ディスクに寿命がーって言う人いますけど、ダウンロード版だってハードディスクの寿命はあります。だから好きなほうを買えばいいと思ってます。
・PS製品を扱う棚が年々狭くなってるので終了自体は致し方ないかと。ただ欧州でよく言われる「将来的に遊ぶ権利の保証」という面で、ダウンロード版が欠点を抱えているのは確か。
・ソニーはあれだけど、Xbox 360 ダウンロード版コンテンツは、今でもダウンロード可能です。


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