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2026年の前半、中国での新車販売は前年より21%も減り、産業全体が冷え込んでいる。その一方で、中国からの車の輸出は65%以上も増えた。国内では仕事や収入への不安から高い買い物を控える人が増え、日用品は売れているが、車や家電、家具などは売れ行きが落ちている。特に安い価格帯の車はガソリン車も電気自動車も3~4割も減っている。
こうした状況で、中国のメーカーは余った在庫や工場を抱え、海外に売るしかなくなっている。BYDの販売を見ても、中国国内は22%減ったのに対し、海外は95%近く増えている。日本の軽自動車市場は新車の約4割を占め、買い物や通勤など短い距離で使うことが多いため、電気自動車の弱点が目立ちにくい。そこに参入のチャンスがあった。
ラッコは中国の車をそのまま持ち込んだのではなく、日本の規格に合わせて作られた専用モデルだ。最も安いタイプは214万5000円で、補助金15万円を使うと199万5000円になる。ただし、価格だけで見ると必ずしも有利ではない。日産の「サクラ」は本体価格が244万円からだが、補助金が58万円出るため、実際には186万円から買える。
しかし、日本市場で成功するには、国内メーカーが長年築いてきた販売店や修理工場のネットワークという大きな壁がある。BYDは国内に70以上の販売拠点を作り、24時間対応をうたっているが、故障時の修理や部品供給、数年後の中古車価格の安定などで国内メーカーと同じ信頼を得られるかは、これからの実績次第だ。軽自動車は地方で日常的に使われるため、安心して長く乗れるかどうかが大事になる。
中国の厳しい環境から逃れるようにして進む海外展開は、ロシアなどでも地域事情に合わせて行われている。日本では生活に密着した軽自動車市場にまで広がった。中国市場の冷え込みと余った生産力は、日本のメーカーに価格や装備、電動化戦略の見直しを迫っている。専門家は「すぐに中国メーカーが日本市場を支配することはない」とみるが、大きな影響を与えているのは確かだ。ラッコの登場は、日本の自動車業界の競争環境を変える可能性があり、今後の動きから目を離せない。
【編集:af】








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