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事の発端は26日の朝。ランタン国立公園近く、標高5000メートル付近の巨大な氷塊が山肌から剥がれ落ち、1000メートル以上を一気に落下した。数百万立方メートルとも言われる氷と岩の塊が谷底の川に激突し、泥・岩・水が混ざり合った凄まじい土石流が発生。カトマンズ・ポストによれば、ボテコシ川周辺の村々では家屋や橋が木片のように砕かれ、多くの住民が逃げる間もなく濁流に飲まれた。政府発表では死者は数百人、行方不明者は数え切れない。泥の中で家族の名を叫びながら素手で捜す人々、散乱する子供の靴や破れた衣服――現場はまさに終末の光景だ。
ここで「土砂ダム」について簡単に説明しておく。山から大量の土や岩、氷が川に落ちると流れが塞がれ、行き場を失った水が溜まって巨大な“自然のダム”ができる。
現在、まさにその危機が迫っている。中国CCTVによれば、土砂ダムの背後にはすでに約200万立方メートルの水が溜まり、今後3日でさらに300万立方メートルが流れ込む見通し。いつ壁が弾け飛んでもおかしくない。もし決壊すれば、最初の洪水を生き延びた人々も再び絶望の淵へ突き落とされる。シンホワは、国境の橋が濁流に押し流され、道路が破壊され救助隊が近づけないと報じる。孤立した村々には食料も薬も水も届かず、中国側でも悪天候と新たな崩落の危険が救助を阻んでいる。
なぜ氷河は突然崩れたのか。専門家は気候変動の影響を強く指摘する。ヒマラヤは地球で最も温暖化の影響を受ける地域の一つ。
ネパールと中国の政府はドローンや人工衛星で24時間監視を続け、崩壊の兆候があれば即座に避難を促す体制を敷いている。しかし自然の動きを完全に予測することは不可能だ。暗闇の中で突然襲いかかるかもしれない第二の濁流に怯えながら、人々は今日を生きている。これ以上罪なき命が奪われないことを祈るばかりだが、ヒマラヤの冷酷な自然は祈りを嘲笑うかのように、今も土砂ダムへ冷たい泥水を注ぎ込み続けている。
タイムリミットは迫っている。第二の大決壊を防ぎ、人々を救うことはできるのか。極限の時間との闘いは、今も続いている。
【編集:af】








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