2026年8月30日、韓国の経済紙・毎日経済が、日本と韓国の若者の結婚観・出産観に関する大規模調査を報じた。
この調査結果は、私たち人間に太古から刻まれてきた「子孫を残す」という本能が、いま静かに弱まりつつあるのではないかという、根源的な問いを突きつけている。


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◆人間の本能はどこへ消えたのか
景気が悪くなろうが、社会が混乱しようが、男と女が惹かれ合い、愛を育み、新しい命を授かる――それは生物としての人間に備わった自然な営みだった。
しかし、現代の日本と韓国の若者を見ていると、その尊い本能が冷え切り、遺伝子継承のプログラムが作動しなくなっているのではないかと心配になる。

本当に生殖本能が弱まったのか。
それとも、現代社会の歪みが若者の情熱を押し潰しているのか。
今回の調査は、その深い闇を照らし出している。

◆韓国:結婚は「価値観の変化」ではなく「諦め」
調査は、日本の未来を選択する会議と大韓商工会議所が共同で、両国の20~39歳の若者各2000人を対象に実施したものだ。

韓国の若者が結婚に踏み切れない理由について、チョソン・イルボは「価値観の変化ではなく、経済的な諦めだ」と報じた。
住宅価格の高騰、莫大な養育費、そして不安定な雇用。
若者たちは、結婚の前提条件として住宅支援、育児支援、父親の育児参加など、具体的な制度的バックアップを強く求めている。

さらに韓国では、大学卒業後の求職期間が長く、社会に出るタイミングが遅れるため、恋愛・結婚・出産の全てが後ろ倒しになる構造的問題も深刻だ。

◆日本:自由を失う恐怖と「出会いの欠乏」
一方、日本の若者は韓国とは異なる悩みを抱えている。
SBSの報道によれば、日本の若者は経済的安定だけでなく、

自然な出会いの場

法律婚に縛られない自由な関係

結婚後も趣味や個人時間を守れるライフスタイル

これらを強く重視している。


日本では、個人の自由が侵害されることへの漠然とした恐れ、そして日常生活の中で異性と自然に関係を築く機会そのものが不足していることが、結婚を遠ざける大きな要因になっている。

◆子どもの数にも日韓の「深層心理」が表れる
既婚世帯の27%が「3人以上」を希望する日本。
しかし、子どもがいない世帯の55%以上が「子どもを持たない選択」をしており、極端な二極化が進んでいる。

対して韓国は、既婚・未婚を問わず「1~2人」という現実的なラインに落ち着く傾向が強い。
理想よりも、生活の現実を優先する姿勢が際立つ。

◆未来への希望は韓国が日本の倍
「自分たちの世代が国の未来を明るくできるか」という問いに対し、韓国の若者は34%が肯定。
日本は19%にとどまり、韓国の半分以下だった。

また、少子化など共通課題で日韓が協力すべきかという質問では、韓国の若者の40%(男性は51%)が賛成。
日本は23%で、韓国の開かれた姿勢が際立った。

◆韓国ネット民の本音:住宅より「雇用」が最大の壁
記事公開後、韓国ネットでは本音が噴出した。

結婚できない最大の理由は住宅価格ではなく「まともな職に就けないこと」

大手労組が優良職場を独占し、若者が定職に就けない

子どもを産んでも、その子が自分と同じ苦しい人生を歩むと思うと怖い

さらに、女性の経済力が大きく向上した一方、男性側は追いつけていないという現実も指摘されている。
「上昇婚」文化と「ジェンダー平等」が衝突し、社会の深層で歪みが生まれているという冷静な分析もあった。


◆生殖本能すら社会構造に敗北するのか
生物として組み込まれたはずの子孫繁栄の本能が、現代社会の重圧の前に無力化しているのだろうか。
日韓の若者が直面する少子化の現実は、もはや個人の選択の問題ではなく、社会構造そのものの危機である。

根本的な解決策を見出さなければ、未来の景色はさらに暗く、冷たく、静かに沈んでいく。
【編集:af】
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