グランブルーファンタジー』を原作とするアクションRPG『グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク』(以下、『グラブルリリンク ER』)は、新たなストーリーや新規プレイアブルキャラクター、新要素などを追加し、前作のセーブデータを引き継いでプレイできる大型拡張コンテンツです。

新たな脅威「ラグナリオン」との戦いや、シングルプレイ向け新モード「極沌空所」、さらなる育成要素などが加わり、空の世界を巡る冒険は「終わりなき戦い」へと突入します。
また、オフラインによるシングルプレイはもちろん、これまで通り最大4人によるオンラインマルチプレイも楽しめます。

そんな本作の発売に先駆け、『グラブルリリンク ER』の新要素をプレイする機会に恵まれました。この体験を元に、『グラブルリリンク』に加わる様々な要素と魅力について、いち早くお届けします。

なお、今回試遊したのはSteam版となります。また、発売前のバージョンになるため、製品版とは一部異なる可能性もあります。

■新キャラクターはどんな性能? 実際に操作して魅力を体験
『グラブルリリンク ER』では、計6人の新たなプレイアブルキャラクターが実装されます。原作である『グラブル』を遊んでいるユーザーにとっては、まず「ベアトリクス」と「ユーステス」の参戦が見逃せないはず。

女剣士の「ベアトリクス」は、ベータテスト時に使用可能だったこともあり、すでに体験済みという人もいることでしょう。当時とは異なる部分もありますが、スキルを含め、軽快さとパワフルさを兼ね備えたプレイスタイルは健在です。

Yボタンで発動する「クロック・オー・デルタ」を使うことで、「攻撃」「防御」「回復」のいずれかに特化した強化効果を自身へ付与できます。状況に応じて役割を切り替えられるため、柔軟な立ち回りが可能です。

ボスクラスの敵は苛烈な攻撃を繰り出してくるため、反撃する余裕がない場面も少なくありません。
そんな時は「防御」で耐久力を高め、手痛いダメージを受けた際は「回復」で立て直すなど、継戦能力の高さが光ります。

アビリティも扱いやすいものが揃っており、斬撃を飛ばす遠距離攻撃「スターテイサー」、一気に距離を詰める「ライディングフリー」などはクセが少なく、幅広い場面で活躍してくれます。このほかにも、「スロウ」の付与や、強化効果を底上げするアビリティも備えており、攻守ともにバランスの取れた性能と言えそうです。

「ユーステス」は、銃撃を得意とする遠距離型アタッカーです。通常攻撃も離れた位置から放てるため、敵の攻撃に対応しやすいという利点を持ちます。ただし、距離が離れるほど銃撃の威力が低下するため、安全性を優先するのか、火力を求めて接近するのか、その判断はプレイヤーの腕の見せどころでしょう。

攻撃のたびに弾薬を消費し、Yボタンでリロードが可能です。さらに通常攻撃(Xボタン)を命中させると「充填ゲージ」が上昇し、リンクアタック後、もしくはゲージ最大時にリロードすると、より強力な「強化弾」を装填できます。通常攻撃を重ねるほど高火力へ繋がるため、手数を重ねるのも重要です。

ここぞという場面では、アビリティ「プレイウィズファイア」が頼りになります。強化弾を即座に装填できるだけでなく、通常攻撃の威力が上昇し、距離による威力減衰もなくなるため、一気に攻勢へ転じることができます。充填ゲージが十分に溜まっていない場面でも、大きな戦力となるでしょう。


このほかにも、受け流し成功時に強化弾を装填したり、ジャスト回避で充填ゲージを増やしたりと、戦いを有利に運ぶ補助系アビリティも充実しています。中でも「ネバー・サレンダー」は、一定回数ダメージを無効化する「幻影」と、攻撃時に追加ダメージを発生させる「追撃」を同時に付与できるため、強敵との戦いでぜひ活用したいアビリティです。

もちろん攻撃系アビリティも揃っており、アタッカーとしての火力も十分。状況を見極めながら戦うテクニカルな立ち回りは、まさにユーステスらしい魅力と言えるでしょう。

なお、ベアトリクスとユーステスはエピローグ後に始まる「エンドレス ラグナロク」ではなく、『リリンク』本編の序盤で開放できます。『グラブルリリンク』未経験者でも、ふたりを仲間に加えた状態で本編を進められます。ただし、自動加入ではなく、開放チケットの使用が必要です。

■敵として立ちはだかった強者たちが、ついに仲間に!
一方、『グラブルリリンク』経験者にとって何より嬉しいのは、「ガランツァ」と「マギラフリラ」のプレイアブル化でしょう。本編では敵として立ちはだかったふたりですが、『グラブルリリンク ER』では本編終盤で仲間に加えることができます。

ガランツァは、その恵まれた体格に違わぬ豪快な一撃を叩き込むパワータイプのファイターです。実際に操作すると、その重厚な攻撃には思わず圧倒されます。反面、動作にも重量感があり、俊敏さでは他のキャラクターに譲る場面もあります。
敵の動きを先読みしながら立ち回ることが、性能を引き出すポイントになりそうです。

ガランツァを使う上で重要なのが、「白狼ゲージ」の存在です。通常攻撃やアビリティを命中させるとゲージが溜まり、最大まで蓄積すると「鎧散牙」状態へ移行します。この状態ではXボタン、Yボタンによる攻撃が強化され、圧倒的な火力を発揮できます。

豪快な攻撃が目立つキャラクターですが、防御面にも見どころがあります。Yボタンの長押し攻撃中、敵の攻撃へ合わせてフィニッシュを決めると、被ダメージを無効化できます。敵の攻撃をものともせずに猛攻を繰り出す姿は、まさにガランツァらしい戦いぶりです。

また、敵の攻撃を引きつけるアビリティや、「鎧散牙」状態へ即座に移行する強化系アビリティも備えており、単純なパワータイプに留まらない奥深さも感じました。

とはいえ、豊富なのはやはりダメージアビリティです。直接攻撃はもちろん、貫通攻撃や衝撃波など応用力の高いものも揃っており、豪快な戦いを楽しめます。特に、突進技「一直閃」は移動手段としても優秀で、使い勝手の良いアビリティでした。

そして、マギラフリラも待望のプレイアブル化を果たします。
作中で見せた優雅かつ圧倒的な魔剣さばきは、仲間になっても健在です。

魔剣による攻撃を命中させると「刃重ゲージ」が蓄積し、Yボタン長押しでゲージを消費しながら怒涛の連続攻撃を繰り出します。最後まで出し切れば強力な追撃も発生するため、敵の隙を見極めて叩き込みたいところです。

本編では数々の“伝説の武器”を自在に使いこなしていましたが、その一部をアビリティとして使用できます。多段ヒットと防御ダウンを兼ね備えたゲイボルグの「神威の秘槍」、高いスタン性能を誇るミョルニルの「迅雷の大槌」など、敵だった時に脅威だった技を、自ら操れるのは実に爽快です。

さらに、攻撃時に追加弾を放つフライクーゲルを呼び出す「必殺の魔銃」、瀕死の仲間を救助したりHPを回復したりするカドゥケウスを使役する「奇跡の権杖」など、攻撃以外の役割も充実しています。

また、防御系アビリティも優秀です。一定範囲内の味方へ無敵効果を付与する「テナシティ」は強烈な攻撃への対抗手段になりますし、自身の被ダメージを一定量無効化する「ソステヌート」で生存力を高めておくのも有効でしょう。

攻撃、防御、回復まで幅広い役割をこなせるマギラフリラは、パーティ構成やプレイヤーの戦い方によって活躍の幅が大きく変わるキャラクターです。扱いこなせば、攻守両面で欠かせない存在になってくれるはずです。

■本編クリア後に待つ新たな仲間「フラウ」と「フェディエル」
ここまで紹介した4人は、『リリンク』本編中に仲間へ加えることができます。そして残る「フラウ」と「フェディエル」は、本編クリア後に始まる新ストーリー「エンドレス ラグナロク」の中で仲間になります。


ただし、ゲームの進行に応じて入手できる開放チケットを使えば、『リリンク』本編の序盤からパーティへ編成することも可能です。ストーリー上で出会う前に加入させることになりますが、そこを気にしないのであれば、早い段階から戦力として活躍してもらうのもありでしょう。

星晶獣「ザ・デビル」と契約した空の民「フラウ」は、愛らしい見た目とは裏腹に、豪快な打撃を繰り出す近接アタッカーです。Yボタンで2種類のスタンスを切り替えながら戦う彼女は、攻撃やアビリティを命中させるたび、それぞれのスタンス専用ゲージを蓄積していきます。

両方のスタンスゲージが最大まで溜まると、クールタイムを無視して3つのアビリティを追加で発動できます。強力なアビリティほど再使用まで時間がかかりがちですが、その待ち時間を無視できるという恩恵は非常に強力で、攻撃のテンポを維持したままラッシュを続けられます。手数を重ねるほど真価を発揮するため、攻め続ける爽快感を味わいたいプレイヤーにはうってつけのキャラクターです。

アビリティも、そのコンセプトに合わせて攻撃面に特化しています。8種類すべてがダメージアビリティという潔い構成で、クセの少ない突進攻撃から、「ザ・デビル」を使役する連撃や叩きつけ、さらには遠距離攻撃と、その内容は実に多彩です。

とはいえ、単純にダメージを与えるだけではありません。敵へデバフを付与するものや、カウンターを構えて反撃へ繋げるものなど、攻撃と戦略性を両立したアビリティも備わっています。豪快に攻め込むだけでは終わらない、奥深い立ち回りが楽しめそうです。


最後のプレイアブルキャラクターとなる「フェディエル」は、遠距離と近距離を自在に切り替えながら戦う、トリッキーなスタイルが持ち味です。

通常攻撃では遠距離攻撃を放ち、Yボタンで任意の場所へとワープが可能。ワープ直後にXボタンを連打すると、その場で強烈な近接攻撃を繰り出します。しかもワープ中は敵の攻撃を受けないため、攻撃をかわしながら一気に間合いを詰めるという流れは、非常に爽快でした。

また、機動力の高さはワープだけではありません。アビリティ「カラミティサイン」を使えば高速で敵へ接近できるほか、爆発する結晶を設置しながら後方へ退避したり、空中へ飛び上がって魔法弾を降らせつつ距離を取ったりと、様々なアビリティを駆使することで自在にポジションを変えられます。敵との距離を思い通りにコントロールできる点は、大きな強みと言えるでしょう。

支援能力も充実しており、敵に「恐怖」を付与して行動速度や防御力を低下させるほか、味方全体へ攻撃力・防御力アップの効果を与えることも可能です。さらに、自身に弱体無効やバリアを付与するアビリティも備えているなど、実に多彩です。

敵との距離を自在に操りながら戦場を支配し、状況に応じて味方の支援までこなすフェディエル。その性能を活かせるかどうかで、プレイヤーごとの戦い方にも大きな違いが生まれそうです。

■新コンテンツ「極沌空所」で、刺激的なバトルを育成を同時に楽しもう
『グラブルリリンク ER』で楽しめる新要素は、新たなプレイアブルキャラクターだけではありません。

追加要素の多くは、『リリンク』本編クリア後に始まる新ストーリー「エンドレス ラグナロク」に合わせて開放されます。しかし、様々なステージに挑戦する新コンテンツ「極沌空所」は、本編の中盤からプレイ可能です。そのため、『グラブルリリンク』未経験者でも、本編を進めながら並行して楽しめます。

「極沌空所」では、霊峰「ネジュリス」に突如出現した謎のゲートへと挑みます。その内部には、それぞれクリア条件が異なるステージが連続して待ち受けており、踏破を重ねることで様々な報酬を獲得できます。

ステージ内容もバリエーションが豊かで、敵をすべて撃破すればクリアとなるオーソドックスなものもあれば、制限時間内にできるだけ多くの敵を倒すステージも存在します。さらに一定の階層ごとにはボスクラスの敵も待ち構えており、爽快な戦闘だけでなく、歯応えのあるバトルも味わえました。

しかも、ステージで待ち受けているのは戦闘だけではありません。ルーレット形式で特殊な能力を獲得するものや、一度見た景色を覚えて間違い探しに挑むユニークなステージなども用意されており、メリハリのある構成になっています。

また、各ステージを攻略するたびに、「境地の力」と呼ばれる特殊な強化効果を獲得できます。ダメージの増加やスタン値の上昇など、その効果は実にさまざまです。「境地の力」を積み重ねることで、キャラクターたちが強化されていき、通常の戦闘では味わえない豪快で爽快なバトルを楽しめるようになります。

この「極沌空所」は複数の層に分かれており、ゲームの進行に応じてより深い階層が開放されていきます。本編中は最深部まで到達できませんが、「エンドレス ラグナロク」を進めることで、さらなる深層への挑戦が可能になります。本編や追加ストーリーを進めながらキャラクターを育成する場としても、大いに活躍してくれそうです。

■新ストーリー「エンドレス ラグナロク」で、さらなる冒険に挑め!
『グラブルリリンク ER』を語る上で、新ストーリー「エンドレス ラグナロク」の存在も欠かせません。

この物語では、空域の一部で「ラグナリオン」と呼ばれる変異個体が発生し、その討伐をきっかけに新たな物語が幕を開けます。ただし、物語の内容に触れるとネタバレになってしまうため、今回はその序盤だけ紹介します。

「ラグナリオン」は極めて危険な存在であり、討伐依頼を受けられるのは、確かな実力を認められた騎空士だけ。その実力を証明するために立ちはだかるのが、全空最強の騎空団として知られる「十天衆」のシエテとソーンです。『グランブルーファンタジー』を遊んできたファンにとって、このシチュエーションだけでも胸が熱くなる展開でしょう。

そして、熱いのはシチュエーションだけではありません。バトルそのものも、かなりの“アツさ”が待ち受けています。

筆者はPS5版『リリンク』をクリア済みですが、今回は試遊版なのであらかじめ用意されたセーブデータを使用しました。そのデータでは、キャラクターは全員レベル100、武器やジーンもほぼ最高クラスまで強化され、理想的ともいえる状態でしたが……それにもかかわらず、シエテとソーンは非常に手強い相手でした。

『リリンク』は4人パーティで戦い、バフや回復による支援、奥義チェインなどを駆使して攻略するアクションRPGです。しかし、こうした仲間との連携を最大限活かしてもなお、ふたりの猛攻をしのぐのは容易ではありません。高火力の攻撃はもちろん、連続で回避を求められる広範囲攻撃も多く、防戦に専念していても油断できない場面が何度も訪れました。

理想的な装備で挑んだにもかかわらず、シエテとソーンには一度ならず敗北を喫し、ジーンやアビリティの構成を見直してようやく勝利できました。試遊版と製品版ではバランスが変わっている可能性はありますが、腕に覚えのあるプレイヤーならぜひ挑戦してほしい強敵です。

一方で、「自分には難しすぎるのでは」と心配する必要はありません。先ほど紹介した「極沌空所」で、育成や装備強化を進めやすくなっています。また、攻撃や回避を自動でサポートしてくれる「アシストモード」が、「エンドレス ラグナロク」のエンディングまで対応しています。どうしても攻略に詰まった時は、「アシストモード」を活用するのもひとつの手でしょう。

シエテとソーンを打ち破れば、「エンドレス ラグナロク」の物語はいよいよ本格的に動き始めます。この先も数々の激戦が待ち受けているため、育成を重ねながらさらなる強敵へ挑み、新たな冒険を最後まで駆け抜けましょう。

■「ルシファー」や「ローラン」も!「召喚」も加わり、バトルはいっそう刺激的に
『グラブルリリンク ER』で追加される新要素は、新キャラクターや新ストーリーだけではありません。バトルシステムにも新たな要素が加わり、戦略の幅がさらに広がっています。

その代表格となるのが、新システム「召喚」です。専用ゲージを消費することで、星晶獣や魔物などを呼び出せるようになり、戦況に応じた新たな戦い方が可能になります。

召喚した存在は、直接操作できるケースもあれば、パーティ全体を支援するサポート効果を発揮するものもあります。呼び出す対象によって役割が異なるため、戦況やプレイスタイルに応じた使い分けが重要になりそうです。

なかでも、「ルシファー」や「ローラン」の召喚は、『グランブルーファンタジー』のファンや『リリンク』プレイヤーにとって、思わず心をくすぐられる要素のひとつです。お気に入りの存在を自らの力として呼び出せる体験は、新たな魅力と言えるでしょう。

さらに、一定条件を満たした状態で奥義フルチェインを成功させると、最後に召喚獣が強力な追撃を放つ「アセンドチェイン」も発動できるようになります。「召喚」に関わる要素は、高難度クエスト「CHAOS」でのみ使用可能ですが、難敵相手だからこそ頼りたい新要素です。

■『グラブルリリンク ER』が広げる、新たな空の世界
『グラブルリリンク ER』は、『グランブルーファンタジー リリンク』の大型拡張コンテンツという位置付けですが、その内容は追加シナリオだけに留まりません。

6人もの新プレイアブルキャラクター、新コンテンツ「極沌空所」、追加ストーリー「エンドレス ラグナロク」、「召喚」システムなど、ゲーム全体に及ぶ数多くの新要素が用意されており、"遊びが少し増える"程度では収まらないほどのボリュームです。

すでに『リリンク』を所持している人なら、3,960円(税込)のアップグレードキットを購入するだけで、こうした追加要素を楽しめるのも嬉しいポイントといえます。

『リリンク』を遊んだことがない人は、『リリンク』本編とアップグレードキットをまとめたセットが6,930円(税込)で販売されるため、十分手を伸ばしやすい価格設定になっています。

「自分に合うゲームかどうか試してみたい」という人は、現在配信中の体験版から触れてみるのもおすすめです。アクションの手触りやバトルのテンポを実際に確かめてから、購入を検討しましょう。

新たな物語とさらなる高難度コンテンツが待つ『グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク』は、2026年7月9日にニンテンドースイッチ2/PS5/PS4/Steamで発売予定です。終わりなき空の冒険が、新たに幕を開けます。
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