終わりが見えない物価高。ふらっと居酒屋に立ち寄ることが難しくなった。
それでも、仕事とプライベートを切り替えるスイッチとして、定期的に外で飲酒しないといろいろしんどい人は少なくないはず。
とはいえ、外食は高い。そんな悩みは「コンビニ飲み」で解消できるかもしれない。「駅前のコンビニ」でおなじみのNewDaysでは、ビールサーバーでの生ビールを提供している店舗があるのをご存知だろうか。加えて、筆者が訪れた飯田橋店ではイートインスペースでの飲酒を推奨しており、ただのユートピアだ。今回「コンビニ飲み」でしっかりと満足できるのかを実証してみた。
おつまみも当たり前に充実
先述のとおり、今回はNewDays飯田橋店に足を運ぶ。
NewDays飯田橋店
NewDays飯田橋店
お惣菜からスナック菓子まで充実
当然ここはコンビニであるため、スナック菓子やホットスナックなど、おつまみ類も一般的な居酒屋に引けを取らないほど充実している。
自分でサーバーからビールを注ぐ高揚感
初見殺しのバーコード
噂の生ビールは、商品そのものをレジに持っていくわけではない。セルフレジの液晶画面の隣に、貼り付けられているバーコードを読み取ると購入完了。セルフレジの裏側に置かれたプラスチックの“ジョッキ”を持ち、ビールサーバーにセットするシステムだ。
神々しい
自分自身でビールサーバーからビールを注ぐ体験ができることも、ここで飲むことの魅力かもしれない。ビールが注がれている時間は、ソフトクリームメーカーからコーンにソフトクリームが絞り出される時に感じる高揚感がある。この待たされている時間もより味わい深さを与えてくれる。
また、同店には店員さんはいるものの、基本的にはすべてセルフレジだ。人と関わらずに飲酒にたどり着けるため、ちょっとしたコミュニケーションさえも煩わしい仕事終わりにはありがたい。
2階のイートインスペースは多様性に富んでいた
コンビニだけど暖簾がある
生ビールを注ぎ終わり、2階のイートインスペースへ。平日の17時ちょい過ぎにログインしたが、すでに生ビールや缶チューハイを片手に“始めている”ビジネスパーソンがちらほら。
イートインスペース
また、ノートパソコンを開いて仕事をしている人や、勉強に励む制服姿の学生の姿もあり、かなり多様性に富んだ空間だった。ただ、誰もが一人で来ているため、談笑している人はいない。図書館のような静かな空間になっており、一息つくのに最適だ。
居心地の良すぎる空間
1500Wの、コンビニでしか見ない電子レンジの姿も
また、イートインスペースにはポットだけではなく、コンビニ特有の高火力が出る電子レンジも設置されており、下で買った商品を温めて食べることも可能。
トイレと喫煙所が隣り合っている
さらには、イートインスペースには、パチンコ屋くらいでしか見たことがない距離感で、トイレと喫煙所が設置されている。各席には電源も完備。居心地の良い空間作りが徹底されている。
マックみたいに氷も捨てられるゴミ箱
ちなみに、ゴミ箱には水や氷を捨てられるところもある。筆者は「ロックアイスグラス」(135円)も購入しており、氷を捨てる先がちゃんと用意されているのは本当にありがたかった。
実食レポ! 非日常感がたまらない
ちゃんと生ビール
実食レポしたい。まず「アサヒ生ビール」(330円)から。
しっかりと冷えており、生ビール特有のキレもバッチリ。プラスチックのコップで飲むと、野球観戦、バーベキュー、お花見をしているような非日常感がある。グラスよりも保温効果は低いが、冷房が効いているため、すぐにぬるくなることもない。
とにかくジャンク
「ニューチキ プレーン」(240円)も購入。正直、大手コンビニでもフライドチキンは売られているが、「ニューチキ プレーン」は若干後れを取っている雰囲気。衣はサクッと、ジュワッとが混在しており、中途半端な食感。衣自体も厚いため、“チキン感”は得られていない。ただ、塩味はジャンクで、ビールとはよく合う。
限定品はとりあえず買ってしまうタイプ
また、NewDays限定商品「焼酎職人チューハイ 無糖レモン 350ml」(184円)も買った。先述した通り、「ロックアイスグラス」に注いで飲むことにした。まずアルコール度数が7%となっており、一般的な缶チューハイよりも高いが、べらぼうに高いわけではない。
夏の一人飲みに良すぎる
それでも、一口飲むと、ぐっと来た。いわゆる“カタい”。
氷で薄めて飲むにはちょうどいいため、「コップを買っておいて良かった」と十数分前の自分に感謝した。
夏に食べたくなる感じ
うまくパッケージを破けず…
一応、“夏らしいおつまみ”ということで「沖縄県産もずくとカリカリ梅のねばねばサラダ」(260円)もいただく。やはりネバネバしている食べ物は夏場にこそ食べたくなる。他にも、魅力的な食べ物もあり、いろいろ試したくなった。
「コンビニ飲み」は一人飲みの最適解
ちなみに、今回は2杯飲んだが1杯で十分な気がした。というのも、あまりに居心地が良すぎたからだ。
イートインスペースから見える飯田橋駅
イートインスペースからは飯田橋駅のJR線のホームが見える。懸命に多くの人を運んでいる電車を見ながら飲むと、「自分は今しっかり休めている」という安心感を得られる。ただ、あまり長くいると、その安心感は焦燥感へと姿を変え、「こんな都心の真ん中で何をしているのか」という気持ちにもなった。
他店舗のイートインスペースでは事情が異なるだろうが、あくまで“とまり木”として接するくらいがちょうどいい気もした。とはいえ、このコスパと快適さは居酒屋には到底マネできないもので、帰宅経路にビールサーバー付きのNewDaysがある人が羨ましくなった。物価高の今こそ、一人飲みの“最適解”と言えるため、もっと拡充してほしい。
<写真・文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki