竜巻が迫る瞬間を実況してたら自宅が全壊。裂けた庭木が十字架に
image credit: <a target="_blank" href="https://www.tiktok.com/@trevorkreke/video/7652797719257386254">TikTok @trevorkreke</a>

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 アメリカ・イリノイ州で、住人の男性が友人に悪天候の様子を送ろうとスマートフォンで撮影していたところ、自宅が竜巻に直撃された。

 彼はたまたま、その瞬間を記録してしまったのだが、崩壊した自宅の映像をTikTokに投稿したところ、大きな反響が寄せられている。

 なんと瓦礫の山となった自宅の外にある木が、十字架に見えるというのである。敬虔なクリスチャンである男性にとって、これは「奇跡」だとしか思えなかった。

 彼は「物理的に」持てるものすべてを失ったが、その代わりにもっと大切なすべてのものを得たのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。

動画撮影中に竜巻が自宅を直撃

 2026年6月17日の夜、イリノイ州エフィンガム郡の北側を竜巻(トルネード)が通過し、住宅や農場に大きな被害をもたらした。

 この町に住むトレバー・クレケさんは、だんだんと天候が悪化してきたため、その様子を友人に見せようと動画を撮り始めた。

 だが、事態は最悪の展開を迎える。撮影中、突然竜巻がトレバーさんの自宅を襲い、完全に破壊してしまったのだ。

 家の中にいたトレバーさんは、奇跡的に九死に一生を得た。すべてが過ぎ去った直後、彼は茫然としながらも、めちゃくちゃになった自宅の様子を撮影した。

 その映像がこちらである。

[動画を見る]

まじかよ、おい、いったい何が起きたんだ? 神よ、なんてことだ。いったい何が起きたんだ?

これはヤバい。あちこち擦りむいたけど、自分は大丈夫そうだ。

信じられないよ。俺が住んでいた家がバラバラになっちまったんだ。

俺は家の中で宙に浮いて、吹き飛ばされた。でも、たぶん俺は無事だと思う。ああ、車もめちゃくちゃだ。家もまるごと壊れてしまった。

あの状況の中で、ひたすら祈ってたよ。本当に死ぬかもしれないと思った。実際、死んでいてもおかしくなかったんだ

多くの被害をもたらした巨大竜巻

 この巨大竜巻はエフィンガム郡北部を約19~24kmにわたって進み、少なくとも30棟の住宅が全壊、29棟が大きな被害を受けたそうだ。

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 トレバーさんはシングルファザーで、幼い娘さんがいるのだが、幸いなことに娘さんは彼の実家に預けられていて無事だったそうだ。

 また、トレバーさん自身もケガをして病院で診察を受けたが、奇跡的に擦り傷程度で済んだとのこと。

擦り傷が少しと、打撲が少しありました。でも脳震とうも骨折もありませんでした。

何もなかったんです

 数日後、トレバーさんは改めてTikTokに動画を投稿[https://www.tiktok.com/@trevorkreke/video/7653261046332919054]し、家族、友人、地域の人々、教会から受けた支援への感謝を語った。

 その中で彼は、この家は彼が所有しているものではなく、実際には借家で、家主はすぐ近くに住んでいると説明した。

 竜巻で被害を受けたのは自分だけではなく、家主の家や農場を含め、多くの家族が被災したとも語っている。

エフィンガムでは本当に多くの人たちが被害を受けました。僕がいた家は借家でした。多くの人が僕の家だと思っているようですが、そうではありません。

家主さんはすぐ隣に住んでいて、その人たちの家も、貸していた家も、農場全体も被害を受けました

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「またか」と警報を軽視してしまった結果

 また、トレバーさんは、当時の自分は竜巻への備えができていなかったと認めた。過去にも竜巻警報が出ても何も起きなかった経験から、今回も同じだろうと考え、警報を軽視してしまったという。

僕には備えができていませんでした。これまで何度警報が出ても何も起きなかったので、今回も同じだろうと思い込み、警報を軽視してしまいました。

でも今回は違いました。僕は自分の過ちから学びましたし、みなさんにもそこから学んでほしいと思います。警報は真剣に受け止めてください

 この動画がTikTokに投稿されると、多くの人に衝撃をもって迎えられた。

ネット上には、トレバーさんへのお見舞いのメッセージがたくさん寄せられている。

  • 一瞬ですべてを失うなんて想像もできない。本当に胸が痛む。心から気の毒に思うよ
  • 声が震えているのがわかる。完全にショック状態だよね
  • 持っていたものを一瞬で全部失うなんて想像できない。生きていたのは幸運だったし、早く立ち直れることを願っている
  • 無事で本当によかった。保険で補償されるといいね
  • このような出来事の後の驚きや恐怖は想像すらできない。この男性は驚くべき自制心を持っていると思う
  • 彼はショック状態なんだよ。だからぼんやりしているように聞こえるんだ。彼が経験したことを想像することすらできない
    • 彼は聴覚障がいがあるから、声が少し違って聞こえるんだと思う。明らかに恐怖を感じていたし

 聴覚障がいという話は、動画の中でトレバーさんの耳に補聴器がついているように見えたために広まってしまったらしい。

 この件に関しては、後にトレバーさん本人が、耳についていたのは吹き飛ばされた自宅の断熱材であり、補聴器ではないと説明している。

多くの人が、僕が補聴器をつけていたとか、難聴だとか、自閉スペクトラム症ではないかと言っています。

自閉スペクトラム症の傾向は少しあるかもしれませんが、耳についていたものは家の断熱材です。補聴器ではありません。

僕は難聴ではないし、頭の回転が遅いわけでもありません。

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酒と薬におぼれた人生を変えたイエス・キリスト

 そしてトレバーさんは、トルネードが襲った夜は酒を飲み、大麻を吸っていたことを動画の中で告白した。

 彼の住むイリノイ州では、21歳以上の成人を対象に、嗜好用および医療用の大麻(マリファナ)の所持・使用・購入が合法化されている。

あの夜、僕は酒を飲み、マリファナも吸っていました。これは2年半ほど前からずっと克服しようとしていた問題でした

 実はトレバーさんは、3年前までかなり荒れた生活を送っていたのだという。

 イエス・キリストとの出会いである。どんな奇跡が起こったのかはわからないが、彼はその日から敬虔なクリスチャンになり、信仰の道を歩くことに決めたのだそうだ。

 なのに彼は、またしても酒とマリファナにおぼれてしまっていた。

 トレバーさんは深く反省すると同時に、これは神からのメッセージだと受け止めたようだ。

これは2年半ほど前からずっと克服しようとしていた問題でした。

3か月やめられたこともあれば、2か月、1か月やめられたこともありましたが、また繰り返してしまっていました。

僕は神が与えてくださった信念に従えていなかったのです。多くの人が、この個人的な確信に共感してくれるのではないでしょうか。つまり、神がある習慣や考え方、生き方を手放すよう告げているように感じることです。

でも、それは簡単なことではありません。今回の出来事は、僕にとって大きな警鐘でした。だからこそ、「神様、もう酒もドラッグもやめる時が来ました」と言ったのです。

後悔していますし、とても辛いです。長い間克服しようとしてきたことでした。あの夜以来、酒もマリファナも一切やっていないと誓います。この習慣から完全に解放されるよう、神に祈っています

 竜巻に襲われ、一瞬ですべてを失くしてしまったトレバーさんは、失くしたものの代わりに、「すべてを得た」のかもしれない。

僕自身、まだ信仰の道を歩んでいる途中で、失敗ばかりです。

でも今回の出来事によって、聖書に書かれているイエスの教えに、これまで以上に従って生きたいと思うようになりました

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庭の木に現れた「十字架」が論争を呼ぶ

 彼にとって、今回の竜巻が「奇跡」だったと確信する出来事はまだあった。

翌朝、現場に戻った彼は、自分がいた場所だけが生き残ることのできるわずかな空間だったのだと確信した。

自宅の瓦礫の中に一か所だけ、小さな場所が残っていました。生き残れる唯一の場所がそこでした。

神はまさにその瞬間に、その場所に僕を導いてくださったのです

 その後、動画を見たトレバーさんの友人の恋人が、倒れた木の枝が十字架のような形になっていることに気づいた。

友人ディランの恋人が、木の中に十字架の形があることに気づきました。がれきの中から出てきた時に最初に映した木です

 この写真がその木である。確かに十字架のように見えなくもない。

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 これらの「奇跡」が語られると、ネット上では神を讃えるクリスチャンと、懐疑的な人たちの間に大きな議論が沸き起こった。

  • 気のせいかもしれないけど、トレバー、神様が君の家に十字架を刻んだように見える
    • 間違いなくそうだ!
  • 砕けた木の枝が完璧な十字架の形になっているのを見た時、本当に鳥肌が立った! 神があの場所で君を守り、この十字架が現れたことを見れば、神の存在は明らかだ。この奇跡が何千人もの人の心を開き、全能の神へ導くことを祈っている。もしこの証言を共有することで、たった一人でも神の愛へ導かれるなら、それには神聖な意味があったことになる
  • あの1本の動画は何百万人にも見られた! 君は今、神との関係や、その大切さを語るための舞台と聴衆を与えられたんだ!
  • 君はキリストに触れられたんだ! 今、君は証しをしている。これこそが君が生かされた理由だ! アーメン!
  • 幸運と呼ぶ人もいるし、イエスと呼ぶ人もいる。私は後者だと思う。あれを見て、ただの偶然だなんて思えない。この人は今や生きた証言者よ
    • 君の宗教観からすれば、そもそも竜巻を送ったのは誰だと思ってるんだ?
      • 私は生後3か月の子供と一緒に竜巻を経験した。家を完全に失ったけど、あとになって家に黒カビがあったことがわかった。家は基礎だけを残して建て直された。時にはどん底まで落ちなければ、神が自分を支えてくれていることに気づけないこともあるのよ
  • 純粋な疑問なんだけど、神を信じる人たちは、死ななかったことを神に感謝するのに、そもそも竜巻を起こしたことについては神を責めないの?
    • 私たちは神の慈悲と守り、そして苦しみの中でも共にいてくださることに感謝している。聖書は、私たちが堕落した世界に生きているため苦しみが存在すると教えている
  • 科学は竜巻が起きる理由を説明できる。暖かく湿った空気と冷たく乾いた空気がぶつかるからだ。神が起こしたわけじゃない。でも、何かが起こるのを許すことと、それを起こすことには違いがあるけどね
  • なぜ神は君を救ってくれたのに、癌で死んでいく子供たちは救わないんだ? なぜ神は人によって救ったり救わなかったりするんだ?
  • 悪いことが起きるのは、私たちに与えられた自由意志の結果だ
    • じゃあ天気にも自由意志があるのか?
  • 彼に信じるものを持たせてあげなよ。私は無神論者だけど、宗教を持つ人を批判したりはしない。彼は多くの困難を経験をしたんだから、説教される必要なんてない

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「真実を語らせるため」に神に選ばれたと確信

 トレバーさん本人は、この生還を自分の信仰と結びつけて受け止めている。彼は神が自分を生かしたのは、完全な人間だからではないと話している。

この話は、完璧なキリスト教徒が救われた話ではありません。欠点だらけの罪深い人間を神が救い、そのことを通して神の栄光が示された話なのです

 現在、トレバーさんのためにクラウドファンディング[https://gofund.me/bbd07d290]が立ちあげられ、5万ドル(約800万円)近い寄付が寄せられている。

 だが本人は、自分自身にはそれほど多くの金銭的支援は必要ないとし、必要分を除いた寄付は教会や地域の被災者支援に寄付する意向を示している。

神が僕を救ったのは、僕が特別に立派な人間だからではないと思います。僕は、神が真実を語らせるために生かしてくださったのだと思っています

 トレバーさんは竜巻の被害に遭う前も、自身のTikTok[https://www.tiktok.com/@trevorkreke]で聖書の言葉を読み、神のメッセージを伝え続けてきた。

 だがその一方で、彼は酒やマリファナをやめられないという、弱い一面も持っていたわけだ。

 竜巻ですべてを失うという経験が、1人の男性の人生を変える瞬間を、インターネットを通して我々は目撃しているのかもしれない。

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