イタリア南部にある街で、100万ユーロ(約1億8,400万円)もの高額当せんをした宝くじを、うっかり捨ててしまうという信じられない事案が起こった。
当せん者は事態に気づいた後、地元のゴミ収集業者に連絡。
対象となったゴミの量は、なんと6トンにも及んだという。奇跡的に当たり券は傷も汚れもない状態で発見され、無事に当せん金を受け取ることができたそうだ。
100万ユーロの当たり券がゴミ箱に
2026年7月31日20時30分、 イタリア南部プーリア州バーリ県のビトントという街で、数字選択式の宝くじ「MillionDAY」で、100万ユーロ(約1億8208万円)の当せんが出た。
このMillionDAYは、日本のロトに似た数字選択式の宝くじだ。店頭やオンラインで1口1ユーロ(約184円)のくじを購入し、1~55の中から好きな数字を5つ選ぶ。
そして、毎日13時と20時30分に行われる抽選で選ばれた5つの数字をすべて的中させると、最高で100万ユーロが当たるのだ。
公式記録によると、今回の当せん番号は「2、4、8、10、51」で、2026年に入って25件目の100万ユーロ当せんだったという。
当せん者の女性は、以前から愛する人にちなんだ同じ数字を選び続けていたという。ところが今回、せっかく訪れた大当たりに、本人はすぐには気づかなかった。
8月2日、彼女は地元の販売店で当せん番号を確認した。すると端末には「non pagabile」、つまり「換金不可」という意味の言葉が表示された。
実は小規模な店舗では、少額の当せん金しか換金することができない。
当せん額が1万500ユーロ(約193万円)を超えた場合は、銀行か運営会社の窓口で支払われることになっている。
だがこのメッセージを見た女性は、ハズレくじだったと思い込み、くじをその店で捨てて帰宅してしまった。
家に着いたとき、家族から「いつも選んでいる数字が当せんしている」と知らされて、ようやく彼女はとんでもない勘違いをしていたことに気づいた。
慌てて販売店へ引き返したものの、彼女が捨ててしまった当たり券は、すでにゴミとして回収された後だった。
ゴミ収集の会社に協力を求めた結果
MillionDAYを店頭で購入した場合、当せん金を受け取るには、販売システムに記録された内容と一致する当たり券の原本が必要になる。
だが、大量のゴミの山の中から、いったいどうやってたった一枚の紙きれを探し出せばいいのか。
普通なら、ここであきらめて泣き寝入りしてしまうかもしれない。だがこの当せん者の女性はあきらめなかった。
彼女は藁にも縋る思いで、地元のゴミ収集を請け負っている公営企業、SANB[https://sanbspa.it/]に連絡を取ったのだ。
SANBの代表を務めるニコラ・ロベルト・トスカーノ氏は、今回の「作戦」について、次のように説明している。
こうして回収作戦が始まりました。すでにゴミ収集車に回収されていたので、見つかる可能性はほとんどないと思いながらも、当せん券がどこへ運ばれたのか、その経路をたどっていったんです
幸運なことに、ほどなくして問題のゴミを積んだ収集車の特定には成功した。
収集されたゴミの中に、危険物が含まれている可能性があったからだ。そこでまず該当の車両を、捜索に必要な設備を備えた専門業者の施設へ移動させた。
8月4日の早朝、いよいよ捜索が始まった。対象となったゴミはなんと約6トンにも及び、作業員たちは2時間以上かけて、文字通りゴミの山の中を探した。
そして奇跡は起こった。午前5時30分ごろ、ついに探していた当たり券が発見された。穴の開いたゴミ袋の中に、ほかの宝くじと一緒に紛れ込んでいたという。
周囲にあった他のハズレ券の多くは、汚れたり傷んだりしていたが、探していた100万ユーロの当せん券だけは、奇跡的にほぼ無傷の状態で発見されたそうだ。
発見の知らせを受けたとき、当せん者の女性は感動のあまり、その場で泣き崩れたという。
当たり券に触ってみたら自分も当せん
トスカーノ氏は今回のこの出来事について「奇跡的としか言いようがありません」と振り返っている。
ゴミは資源になり得る、とよく言いますよね。今回は、その言葉を文字通りに実践した人がいたということでしょう
ただし、これだけの大捜索を無料で行ってもらえたわけではない。
そのため当せん者の女性は、捜索によって発生する追加費用をすべて負担するという誓約書に、事前に署名していたんだそうだ。
具体的な金額は明らかにされていないが、その結果100万ユーロの当せん券が戻ってきたのだから、この決断は報われたことになる。
発見された当せん券を前にして、トスカーノさん自身も少し幸運にあやかりたくなったようだ。彼は後にこう話している。
もしかしたら私たちにも幸運をもたらしてくれるかもしれないと思って、その当せん券に触ってみたんですよ
その後、作業員たちとコーヒーを飲みながらスクラッチくじを買ってみたところ、ラッキーなことに50ユーロ当せんしたそうだ。
ゴミ箱から高額の当たり券を救出した人は他にも
せっかく高額当せんした宝くじを、ゴミ箱に捨ててしまったという事案は、実は意外とあちこちで発生しているらしい。
今回のケースと非常によく似ているのが、2005年にアメリカ・ワシントン州で起きた出来事だ。
レオネッタ・ガルシアさん[https://www.seattlepi.com/seattlenews/article/clerk-rescues-customer-s-winning-lottery-ticket-1168874.php]が、宝くじが当せんしているかどうか販売店の端末で確認してもらったところ、「DO NOT PAY(支払わないで)」と表示された。
実際には今回の件と同様に、「高額当せんのため店頭では支払えない」という意味だったのだが、ハズレたと思ったガルシアさんは、券をゴミ箱に捨ててしまった。
その後、店員が当せん番号を調べ、約486万ドル(約7億7,400万円)もの大当たりだったことが判明。
店員2人がゴミ箱を探して当たり券を見つけ出し、ガルシアさんのもとへ返したことで、彼女は約486万ドルの賞金を受け取ることができたという。
2006年にはノースカロライナ州で、2026年6月にはオハイオ州で、それぞれ10万ドルの当たり券を、ハズレだと思いこんで捨ててしまうケースが発生。
2013年にはマサチューセッツ州で、100万ドル当せんしていたスクラッチくじを、危うくゴミにしてしまう事案が起きている。
それぞれ、すんでのところで再度確認するなどして、当せんしていたことに気づき、無事に当せん金を受け取ることができたそうだ。
日本にも受け取られていない億単位の当たり券が
日本では今回のように、「捨ててしまった高額当せん券をゴミの中から発見した」という事例は確認できなかったが、当せんしているにもかかわらず、持ち主が換金していない宝くじはかなりの数にのぼるという。
宝くじ公式サイト[https://www.takarakuji-official.jp/check/period.html]によると、2026年7月31日時点でまだ支払期限を迎えていないジャンボ宝くじだけでも、1億円以上の未換金当せん券が34本残っているそうだ。
日本では宝くじの当せん金の受け取りには、原則として支払開始日から1年間という期限があり、それを過ぎると受け取ることができなくなる。
公式サイトでも、当せん番号を確認しないまま保管していたり受け取りを後回しにしたりしているうちに、1年が過ぎてしまうケースが多いと注意を呼びかけている。
みんなもうっかり当せんに気づかず、当たり券を箪笥の肥やしにしていたりしないか、一度確認してみるといいかもしれない。
Amazon : 金運・財運 宝くじ入れお守り 万事融通・見通しの良い千里将願帆宝船刺繍入り 神社で祈願・祓い清め済み
References: Garbage Workers Help Woman Recover $1.16M Lottery Ticket After She Threw It Away: ‘Nothing Short of Miraculous’[https://people.com/garbage-workers-help-woman-recover-winning-lottery-ticket-after-she-threw-it-away-12035043] / Refuse collectors help Italian woman recover binned €1m lottery ticket | Italy | The Guardian[https://www.theguardian.com/world/2026/aug/04/refuse-collectors-help-italian-woman-recover-binned-lottery-ticket]











