最愛の「おかあさん」の棺に飛び乗り、いつものように寄り添おうとする猫
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 フィリピンにある礼拝堂で、ある女性の通夜が行われていた。すると突然1匹の猫が棺の近くにやってくると、女性の棺の上へと飛び乗ったのだ。

 その場にいた女性の息子は、驚いて猫を下ろそうとした。だが猫は何度下ろしても、再び棺に飛び乗ってしまう。

 それが3回繰り返されたとき、息子は猫をどけることをやめた。猫はずっとそばにいた大好きな人に、いつものように寄り添っていたかったのだ。

ショッピングモールの前で出会った猫

 この猫の名前はメイメイ(Meymey)という。通夜の場にいた誰もが、メイメイを無理に棺から下ろそうとはしなかった。

 なぜなら、メイメイと棺の中の女性がそれまでどんな時間をいっしょに過ごしてきたのか、みんな知っていたからだ。

 2026年の初め、女性の息子、ジャスティン・レオさんはショッピングモールでの仕事を終えた帰り、1匹の子猫を見つけた。

その猫は鳴いていて、お腹を空かせているように見えました。かわいそうになって、家に連れて帰ったんです

 ジャスティンさんはその猫を「メイメイ」と名付けた。

 家にはすでに数匹の保護猫が暮らしていたため、ジャスティンさんも家族も、メイメイが母親にとって、単なる「猫」以上の存在になるとは思ってもいなかった。

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病床の母に寄り添い続けたメイメイ

 メイメイがジャスティンさんの家族に加わってから数か月後、母親は病に倒れ、やがて自力で起き上がることもできなくなった。

 だが、家族は日中、仕事で家を空けざるを得なかった。

 ジャスティンさんたちは、母親を長い時間、部屋にひとりで残してしまうことが心配だったという。

 そんな時、誰に頼まれたわけでもないのに、母親を見守っていたのがメイメイだった。

母が寝たきりになってから、メイメイはいつも母を慰めてくれました。ずっと母のそばにいたんです。母もそれをとても喜んでいました

 しかし、母親の容体は次第に悪化していった。

 そしてジャスティンさんたちの願いもむなしく、彼女はとうとう帰らぬ人となったのだ。

 数日後、家族は母親の通夜のために、礼拝堂に集まった。ジャスティンさんは、メイメイもその場へ連れて行った。

 するとメイメイは、母親が眠る棺の下を歩き始めた。そして突然、棺の上へ飛び乗ったのである。

(メイメイは)母の棺の下を歩いた後、その上に飛び乗ったんです。私は彼女を下ろそうとしたのですが、何度も飛び乗ってきました。

その姿を見て私は胸がいっぱいになり、そのままにしておいてあげようと思ったんです

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 メイメイが「死」というものをどのように理解していたのかはわからない。

棺の中に眠る母親と、いつものように寄り添っていたかったのかもしれない。

 だが家族は、メイメイは、母親に最期のお別れをしようとしているように見えたという。

メイメイは母に何が起きたのか、わかっていたんじゃないかと思っています。いつも母のそばにいましたから、これでお別れだと知り、最期にもう一度、一緒によりそっていたかったのでしょう。

メイメイがどれほど母を愛していたのかが伝わってきて、胸を打たれました

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実は猫があまり好きではなかった母

 ジャスティンさん一家は、以前から路上の猫を保護する活動をしており、自宅には既に何匹もの保護猫が暮らしていた。

 だが意外なことに、彼の母親はもともとは猫があまり好きではなかったそうだ。

最初のころ、母は猫が苦手だったようでした。でも徐々に、猫を受け入れるようになっていったんです。

 そんな母親の心を大きく変えることになったのが、新たに家族となったメイメイだった。

 いつしかメイメイと母親は、切っても切れない強い絆で結ばれるようになっていた。

 そして命名は、ひとり病床にある彼女の傍らに寄り添って、支え続けていたのである。

うちの猫も同じだった!SNSで共感の声

 ジャスティンさんがその様子をTikTokに投稿すると、世界中の人からたくさんのコメントが寄せられた。

  • 悲しいね。
    棺の中の飼い主を見つめていたんだね。私たちは時々、ペットには説明なんて必要ない、飼い主が亡くなったところを見せる必要もないって思ってしまうけど……胸が痛くなったよ
  • モルモットは落ち込んだりしないなんて誰が言ったの。おばあちゃんが亡くなってから、うちのモルモットがご飯も食べないし、水も飲まなくなっちゃった
  • 自分の猫たちに私の死を見届けさせるくらいなら、私が猫たちの最期を見届ける方がいいな
  • 猫を7匹飼ってる。ほとんどが保護猫。この子たちの面倒を見てくれる人がほかにいないと思うから、私はこの子たちのために生きてるんだ
  • 私が死んだ時は、この子たちにも私の姿を見せて、ちゃんと悲しませてあげてほしい。私が自分の意思でこの子たちを置いていったわけじゃないって、わかってもらえるように

 また、コメント欄には「自分のペットも同じようなことをしていた」と、ペットが家族の棺に寄り添っている写真を投稿する人も多くいた。

母が亡くなった時のことを思い出したわ。母の猫も、棺の上からずっと降りようとしなかったの

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兄が亡くなった時、兄の猫も最後のお別れをしていたわ

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父がなくなった日の、彼の愛犬たちの様子

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私の場合は犬だった。おばあちゃんのそばにずっといた。生前いつもそうしていたのと同じように。おばあちゃんは先月亡くなったの

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僕の大切な母の時も同じだった。お母さん、会いたいよ

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 メイメイは今もジャスティンさんの家で暮らしていて、今度は残された家族の大きな慰めになっているそうだ。

仕事から帰ると、メイメイが近づいてきて、私を慰めてくれることがあります

 誰でも平等に与えられているのが死だ。命あるものは、いつかは別れのときがやって来る。

 どちらが先に旅立つのか、どちらが後に残されるのか、その時になってみないとわからない。

 愛するペットにこんなふうに見送ってもらえたら幸せだろうなと思う反面、見送る側になったときの悲しみは筆舌に尽くしがたいものがある。

 一緒に過ごしたかけがえのない幸せな時間は、出会ったからこそ分かち合えた尊いもの。だからこそ思い出を大切に、前を向いて生きていきたいんだ。

 ジャスティンさんのお母さんも、きっと最期の日々をメイメイと一緒に過ごすことができて、幸せだったと思うよ。

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