2026年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「胡弓の部」最高賞の選考が20日、那覇市久茂地のタイムスホールで行われた。応募者6人が全員受験し、審査の結果、5人が入賞を果たした。

 大学生の岡村いろはさん(20)は、前年の優秀賞に引き続き2年連続の入賞を果たした。課題曲は古典女踊りの「作田節」で、古典音楽独特の間の取り方や、曲調に合わせた演奏が求められる。師匠からは「音楽をよく聴くこと」「ひたむきに稽古を重ねること」と助言を受け、鍛錬に励んだ。
 審査ではその成果を遺憾なく発揮した。「自分の耳で聴き、感じた思いを胡弓の音色に乗せて演奏した。今後も稽古を重ねて成長したい。地謡を務めることが目標なので、グランプリも取りたい」と力を込めた。
 【選考評=森田夏子選考委員】全体的に優秀賞からさらにお稽古を積んだ跡がよく分かる、見事な演奏でした。最高賞の課題曲では、より歌三線に寄り添う演奏が求められますが、今回は昔節の間の取り方に至るまで曲を深く理解し、そのイメージをしっかりと伝える演奏になっていました。この先が非常に楽しみな受験生も多くうれしく思います。
 一方で、演奏直前の調絃確認が不十分で本番の演奏に影響が出てしまった方や、歌三線より先走ってしまう方も見受けられました。今後は「伴奏としての演奏法」をさらに意識し、しっかりとお稽古を積んでいってほしいと感じました。

 入賞者は次の通り。(敬称略、受験番号順)
 垣迫尚美(56)=石垣市▽宮城裕樹(53)=豊見城市▽岡村いろは(20)=神奈川県▽田場楓夕(17)=国頭村▽大城優子(43)=豊見城市
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