1990年に連載が始まり、1992年のテレビアニメ放送開始以来、幅広い世代に愛され続ける「クレヨンしんちゃん」シリーズ。
ゲスト声優を務めるお笑いコンビ・マユリカと野原しんのすけが、映画にも登場するJR大曲駅で一日駅長を体験したほか、声優の小林由美子も参加した舞台あいさつ、さらに“しんちゃん型花火”の打ち上げなど、秋田は「クレヨンしんちゃん」一色に染まった。
「クレヨンしんちゃん」と秋田県は、野原ひろしの故郷が秋田県であるという縁から、野原家が暮らす埼玉県、そして野原みさえの故郷・熊本県とともに、2022年より「家族都市」として協定を締結。現在は、お互いに協力し合い、日本を元気にするさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。
中でも秋田県大仙市の大曲駅は、ひろしが実家に帰省する際に利用する駅であり、今回、映画にも登場する、ゆかりの深い場所。その大曲駅を訪れた、マユリカの阪本と中谷、そしてしんのすけ。マユリカはこの日のために用意された白い駅長制服に身を包み、大曲駅長から直々に任命状を受け取った。
全国の新幹線停車駅で唯一、スイッチバック運転を行う大曲駅ならではの光景を見学すると、中谷は「車の大変な駐車みたいな感じですね!」と興味津々。秋田新幹線「こまち」の到着では、しんのすけが興奮のあまり、バックする新幹線を追いかけてホームを駆け出し、阪本と中谷も慌てて追いかけるなど、駅は笑いに包まれた。
その後は出発式にも参加し、3人そろって「出発、おしんこー!」と元気いっぱいに合図。中谷は「このような機会がないとなかなか見ることができないので、貴重な体験ができました」と振り返り、駅長制服姿にも「こんな格好をさせてもらえることはなかなかないので」と笑顔を見せた。
一方、天狗風の衣装を着たしんのすけが「いいなあ、オラも着たかったぞ。
続いてイオンシネマ大曲では、秋田県特別試写会を開催。満席の観客が「しんちゃーん!」と呼びかけると、しんのすけが客席後方から登場し、「みんな、オラになんかようかい? オラ、カスカベが生んだスーパースター!野原しんのすけ!オラに会いにきてくれて、ありがとござます~」とおなじみの調子であいさつ。会場は笑いと拍手に包まれた。
マユリカも秋田弁で「しったげ(秋田弁で“とても”の意味)大曲~!」と登場。「マユリカの阪本です。妖怪イカという役を演じました。野球対決のシーンで登場しますので、ぜひ観てください」「妖怪カレイを演じました、マユリカの中谷です。僕に体格が似ている妖怪が出てきたら僕の声だと思ってください。よろしくお願いしま~す!」とそれぞれあいさつした。
しんのすけが、「“まゆ”と“ゆりか”!よろちくび~!」と反応すると、すかさず中谷が「しんちゃん、それは俺らの妹の名前!」とツッコミを入れ、阪本が「僕の妹の名前が“まゆ”、中谷の妹の名前が“ゆりか”でがちゃんこしてマユリカってコンビ名なんです」と、説明した。
さらに、しんのすけがマユリカのポッドキャスト「マユリカのうなげろりん!!」のリスナーだったことも明かされ、会場を沸かせた。
今回、映画で演じた役について、中谷は「妖怪カレイは強面でいかつい雰囲気のキャラクターなんですけど、実はキャッチャーではなくピッチャーというところが意外なポイントですね」。阪本は「妖怪イカは、カレイよりも妖怪らしさが強いキャラクターなので、何を考えているのかわからないところがあります。そこから生まれるギャップも楽しんでほしい)」と語った。
秋田については、「東北にはよく仕事で来ているのですが、秋田県だけはこれまで来たことがなかったんですよ。今回で東北をコンプリートできてうれしいです。映画の中で秋田の風景が登場するので、『映画に出てきたところだ!』と思いながら楽しめました」(中谷)、「きりたんぽなどを食べる機会がなかったので、次に訪れる機会があればぜひ食べてみたいです」(阪本)と、それぞれ秋田への思いを明かした。
舞台あいさつには野原しんのすけ役の小林由美子も登壇。「ようやくとーちゃんの実家である秋田に来ることができて、しったげうれしい!」と秋田弁を交えてあいさつし、会場は大きな拍手に包まれた。
作品について、「今回の映画では、ついに野原家が秋田に帰省します。これから観ていただくスクリーンには、皆さんが知っている場所がちょこちょこ登場するので、楽しんでいただけたらと思います」と紹介。
さらに、「野球勝負のシーンは迫力のある作画で見ごたえがあるので注目してほしいです」(中谷)、「ひろしの実家ですね」(阪本)、「花火のシーンはぜひ見ていただきたいです。
大曲にちなみ、花火にまつわるトークでは、小林が「子どもの頃にパラシュート花火があって、打ち上げるとパラシュートが落ちてくるんです。それを毎回誰が拾うかでケンカになっていました」とコメント。阪本と中谷は地元・神戸の花火大会の思い出を語り、「好きな人が先輩と手をつないでいるのを見たこと。つらかったです…。見て見ぬふりをして、かき氷を食べました」(中谷)、「僕も同じ神戸の花火大会に、当時気になっていた子を誘って行ったのですが、会場ではぐれてしまって。それきり会えなくなってしまったんです。怒っちゃったのかな…」(阪本)と、少し切なかったり、不思議なエピソードに、会場は笑いに包まれた。
最後に小林は「大人から子どもまで楽しめる、自信をもってお届けできる作品ができたと思うので、ぜひこの夏は『映画クレヨンしんちゃん』を観て、夏休みの宿題の絵日記とかに描いてくれたらうれしい」と呼びかけていた。
イベントの締めくくりは、大曲の夏を代表する花火。しんのすけは秋田に住む祖父・銀の介とともに河川敷を訪れ、この日限定で打ち上げられた「しんちゃん型花火」を鑑賞した。
夜空にしんちゃんの顔が大きく浮かび上がると、しんのすけは「ほっほーい! じーちゃんに会いに秋田に来たゾ~! じいちゃん、見て見て! けーーつやーーーー!」と大喜び。
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