■“トミカ史上最高峰” 精巧なギミックを楽しむ立体駐車場
タカラトミーブースに入ると、まずは、ずらりと並んだ「トミカ」が目に飛び込んでくる。その先で来場者が特に足を止めていたのが、電動で動く立体駐車場だ。駐車スペースが回転しながらトミカを移動させるギミックが動き出すと、「すごすぎる!」と驚きの声も上がっていた。
“トミカ史上最高峰”と位置付けて発表された「Automated tomica PARKING with showroom(オートメイティッド トミカ パーキング ウィズ ショールーム)」。最大24台のトミカを収納できる5階建ての立体駐車場だ。収納するだけでなく、電動で駐車スペースが動くことで、トミカを「飾って、動かして楽しむ」ことができる。
トミカは近年、実車さながらのディテールにこだわった『トミカプレミアム』など、大人向けシリーズも積極的に展開。2025年には、トミカを「飾って楽しむ」ガレージ型ディスプレイ『tomica GARAGE』も登場した。
今回の立体駐車場も、そうした大人のコレクション需要から生まれた商品だ。
「どうすれば実現できるか考えたときに立ち返ったのが、もともと子ども向けにあった立体駐車場の仕組みだった。その技術を進化させて、今回の最高峰の商品を作りました」
電動ギミックだけでなく、ライトアップやマットな質感など、外観にもこだわったスタイリッシュな仕上がり。ブースでは、玩具というよりコレクションを飾るディスプレイのような存在感を放っていた。
■「電車のおもちゃ」のはずが、飛行機が走ってる!?
プラレールといえば、電車。1959年の発売開始以来、65年以上にわたって親しまれてきた「電車のおもちゃ」に、今回初めて飛行機が登場した。『プラレールエアー 空をぐるっと! ANA旅客機セット』(10月発売)は、プラレールとANAが初めてコラボレーションした商品。ユニークなのは、電車を走らせるレールそのものを縦にして使う仕組みだ。
なぜ、飛行機だったのか。担当者は「もともとレールを縦にして遊ぶ発想自体は、モノレールの商品ですでにあった。そこから『電車以外に縦のレールで何か走らせられないか』と考えて、飛行機に行き着いた」と説明する。
商品では、地上をイメージしたグレーと、空をイメージしたブルーのレールを使い分ける。
「プラレールというと、電車のおもちゃというイメージを持たれることが多い。でも本質は、レールをつなげて試行錯誤しながら、自分の好きなものを走らせて楽しむアソビ。電車と同じように、飛行機もその一つとして楽しんでもらえたら」(担当者)
■ベイブレードブースの新作はウルトラマンコラボ、「ティガ」の3形態を再現
ベイブレードブースで注目を集めていたのは、最新作となる『ウルトラマンティガ』とのコラボレーション商品だ。今年放送30周年を迎える『ウルトラマンティガ』をモチーフにした『CX-00 スターター ティガレイジFT3-60T』(9月発売)は、パーツを組み替えることで、ティガの3形態(マルチタイプ、パワータイプ、スカイタイプ)のカラーを再現できる。
1999年の発売当初は、小学生を中心に人気を集めた現代版ベーゴマ「ベイブレード」。それから27年、現在の第4世代「BEYBLADE X」は、シリーズ最速のスピード感を武器に、国内外で大会が開催される世界規模の競技へと発展。世代や地域を超えて競技として親しまれている。
さらに、競技としての広がりとともに、パーツを組み替えて自分なりのカスタマイズを追求する楽しみ方も定着。担当者によると、「BEYBLADE X」のパーツの組み合わせは現時点で「6000万通り以上」に及ぶという。強さを追求するだけでなく、自分なりの組み合わせを楽しめるのも、現在のベイブレードの魅力だ。
そんな進化を続けるベイブレードが、今回タッグを組んだのが、30周年を迎える『ウルトラマンティガ』。
■リカちゃんブースは「スーパー」風、セルフレジ&キャッシュレスの最新「ごっこ遊び」
リカちゃんブースでは、新作の『リカちゃん ピピッ!とリカペイ スーパーマーケット』(10月発売)の世界観を前面に押し出した展示が行われていた。入口や装飾には商品のデザインを取り入れ、ブース全体をスーパーマーケットに見立てたつくりに。新作の世界観を、実際の空間で楽しめる展示となっていた。
新商品は、商品をスキャンできる「セルフレジ」に加え、スマートフォンを使った「キャッシュレス決済」機能を搭載。ポイントが貯まると自動抽選が発生する「ポイ活」要素や、ネットオーダーのアナウンス、タイムセールの呼び込みなど、60種類のサウンドも収録している。
2027年に60周年を迎えるリカちゃんといえば、時代のトレンドを映してきた「ハウス&ショップ」も、その時々の暮らしを取り入れてきた。今回のスーパーマーケットもその一つ。昭和の対面式レジと現金決済から、平成のカード決済を経て、令和の今作ではセルフレジやスマートフォン決済へと、時代とともに変化する買い物の風景を「ごっこ遊び」に取り込んでいる。
家の中の暮らしだけでなく、街のお店やそこでの買い物まで、子どもたちを取り巻く「日常」を映してきたリカちゃん。今回のブースでは、そんなリカちゃんの「ごっこ遊び」が、令和の暮らしを映してどう進化したのかを、スーパーを模した空間そのもので感じることができた。
■「ポンジャン」50年目、さらに誰もが一緒に遊べるゲームへ
『日本おもちゃ大賞2026』共遊玩具部門で大賞を受賞した「トイ・ストーリー ポンジャン」は、タカラトミーブースの「トイ・ストーリー」コーナーに展示されていた。
これまで牌の絵柄を目で見て遊ぶゲームだったが、今回の「トイ・ストーリー ポンジャン」では、牌の側面に凹凸や点字を施した。目の不自由な人も触覚を頼りに牌を識別できるようにし、誰もが一緒に楽しめるユニバーサルデザインを取り入れている。
50年続くポンジャンが今回取り入れたのは、単なる新機能ではない。「誰と一緒に遊べるか」という視点を、玩具の設計そのものに取り入れた。
長く親しまれてきた定番ゲームが、遊べる人の輪をさらに広げる。50周年の節目に登場した「トイ・ストーリー ポンジャン」は、ポンジャンの新たな一面を見せる受賞作となっていた。
■「懐かしい」の先にある、知らなかったおもちゃの今
タカラトミーの担当者は、現在の玩具を取り巻く変化について「玩具がエイジレスになっている。大人も子供も楽しめるものが多い」と話す。
一方で、デジタル化が進む今だからこそ、フィジカルな玩具ならではの体験も大切にしているという。
「デジタルネイティブが親世代になってきている今だからこそ、書いたり、触れたり、着せ替えたり、リアルに対戦したりと、フィジカルな玩具でしかできない体験を大切にしたい。親子で一緒に遊びながら、絆を深めたり、コミュニケーションをとったりできる。
今回のおもちゃショーで見えてきたのは、長く親しまれてきた玩具が、懐かしい存在でありながら、今の暮らしや遊び方を取り込み続けていること。ぜひ、昔遊んだおもちゃの「今」を確かめに、会場を歩いてみてほしい。
一般公開日となる8月29日(土)・30日(日)のパブリックデーには、来場者向けの体験企画も予定されている。
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