6月11日より開催中のFIFAワールドカップ北中米大会。日本代表は先日のチュニジア戦において、攻守が完全に噛み合い4-0という大量得点で大勝を飾りました。
しかし、その爆発的な盛り上がりの裏で、今回も「日本を全力で応援しているが、敢えて試合はリアルタイムで見ない」という選択を取った、ある一定のサポーター層の活動が再び活性化しています。
■ 2022年カタール大会から続く「愛ゆえのジンクス」
この「見ない」という独特な応援スタイルは、前回の2022年カタール大会時にもSNSで静かな注目を集めました。その根底にあるのは「自分がリアルタイムで試合を見てしまうと、なぜか日本が失点したり負けたりしてしまう」という、サポーター自身が抱く強いジンクスです。
今回のワールドカップでも、SNS上には「これまで見なかった試合は全部勝っているから、今日も怖くてテレビをつけられない」「日本には絶対勝ってほしいから、自分はスマホの速報テキストだけで耐える」といった声が散見されました。
21日に行われたチュニジア戦の見事な4-0という結果を受けて、「やっぱり見なかったから勝った」と、ある種の安堵と自負を滲ませる書き込みを行うユーザーの姿もあり、この応援スタイルがすっかり定着している様子がうかがえます。
■ 科学的根拠はなくても……すべては「勝ってほしい」という願いの形
もちろん、個人の観戦の有無がピッチ上の勝敗やスコアに直接影響を与えるという科学的な根拠はありません。しかし、「もし自分が生中継を見ていたせいで、チームが先制されてしまったらどうしよう」という、自責の念を未然に防ぎたいほどに強い「勝利への願い」が、この行動を選択させていると言えます。
リアルタイムで画面に釘付けになって声を枯らすのも、ジンクスを信じて文字通り「固唾をのんで」試合終了の知らせを待つのも、根底にあるのは「自国に勝利してほしい」という全く同じ熱量のサポーター心理です。決して「リアルタイム観戦をしていない=応援していない」ということではなく、むしろチームの勝利を最優先に考えた、愛ゆえの自己犠牲的な応援スタイルの一種と言えるでしょう。
堅守を誇るチュニジアを相手に圧倒的な実力を示し、次なるスウェーデン戦へと駒を進める日本代表。今後さらにプレッシャーのかかる大一番が続いていく中で、サポーターたちは生中継を観戦する派も、あるいは敢えて見ない派も、それぞれが信じる最善の形でチームの後押しを続けていくことでしょう。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026062205.html
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