古のネット怪談「巨頭オ」が実写映画化 公式サイトも2000年...の画像はこちら >>


 「巨頭オ」。


 ネット怪談を嗜んできた人なら、このわずか3文字を見ただけで、頭の大きな“何か”がこちらへ近づいてくる光景を思い浮かべるかもしれません。


 2006年にインターネット掲示板へ投稿され、約20年にわたって語り継がれてきた都市伝説「巨頭オ」が、まさかの実写映画化。映画「巨頭オ」として12月25日に公開されることが、8月21日に発表されました。


 主人公を演じるのは、本作が映画初主演となる前田拳太郎。共演に久保史緒里、監督を映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」などを手掛けた近藤亮太が務めます。


■ すべての始まりは、わずか数行の怪談

 「巨頭オ」の元となったのは、2006年にインターネット掲示板へ投稿された奇妙な体験談です。


 話は、投稿者が数年前に一人旅で訪れた山奥の村へ、再び車を走らせることから始まります。


 ところが、かつて村の名前が書かれていたはずの道中の看板には、なぜか「巨頭オ」の文字。嫌な予感を覚えながらもそのまま進むと、以前訪れた村は廃村のような姿に変わっていました。


 そしてそこに現れたのが、異様に大きな頭を持ち、頭を左右に振りながら近づいてくる、人間とも何ともつかない“何か”。


 投稿者は慌てて車でその場を離れますが、帰宅後に地図を確認しても、場所を間違えた様子はありませんでした……というものです。


 文章量はあまり多くはなく、「巨頭オ」が何なのか、村で何が起きていたのかといった説明もほとんどありません。


 また投稿当日には、この投稿者と同じIDで全く別のオカルト話も投稿されていました。このため1日に2つも別のオカルト話を投稿するのは不自然として、実話ではなく作り話である可能性が高いと考えられています。


 一方で、短い話だからこそ想像の余地が残り、「看板の『オ』は何を意味するのか」「あの存在は何だったのか」など、さまざまな考察を呼びながら長年ネット上で語り継がれてきました。

■ 「あの短い話をどう映画に?」その先を描くオリジナルストーリー

 そんな「巨頭オ」を映画化すると聞いて、まず頭に浮かぶのはひとつ。


 「あの短い話を、どうやって一本の映画にするの?」


 映画版では、元の怪談を入り口にしたオリジナルストーリーが展開されます。


 物語の主人公は27歳の高尾春馬。20年前、父・哲也は仕事で訪れた山奥の廃村から帰宅した後、何かに怯えるように変わり果て、やがて自ら命を絶ちました。


 2026年、母の死をきっかけに長年封印していた父の死と向き合い始めた春馬は、遺された日記を手掛かりに調査を開始。各地で起きている不可解な失踪事件や、山奥の村で続く謎の儀式へとたどり着き、その先で「巨頭オ」と呼ばれる怪異の存在に迫っていきます。


古のネット怪談「巨頭オ」が実写映画化 公式サイトも2000年代感あふれる作り
8月21日に公開された映画「巨頭オ」のビジュアル


 春馬を演じるのは前田拳太郎。春馬とともに怪異の謎を追う婚約者・田島詩穂を久保史緒里が演じ、久保にとっては本作が初のホラー作品への出演となります。


 近藤亮太監督は、初めて「巨頭オ」という文字列を読んだ際に感じた強烈な恐怖が忘れられなかったとコメントしています。


 元の怪談では投稿者がその場から無事に逃げ延びていますが、近藤監督は「その先に何が待っていたのか」と想像したことから、今回の物語が始まったと明かしています。


 つまり、約20年前にネットへ投下された、説明も解決もない短い怪談。その「先」を想像することで、一本の映画へと膨らませたことになります。


 同日公開された特報には、例の「巨頭オ」と書かれた看板や不穏な山道、そして大きな頭を持つ何者かの姿も登場。


 長年、それぞれの読者の頭の中で想像されてきた「巨頭オ」が、スクリーンではいったいどんな姿を見せるのでしょうか。

■ 公式サイトまで“2006年”を思わせる作り

 ちなみに、映画の公式サイトもかなり気になる作りです。


古のネット怪談「巨頭オ」が実写映画化 公式サイトも2000年...の画像はこちら >>


 灰色の背景に左側へ並んだテキストリンク、ページ下部には「あなたは[222006]人目の訪問者です。」というアクセスカウンター風の表示まであり、2000年代前半の個人ホームページを思わせるデザインになっています。


 そしてもうひとつ気になるのが、[222006]という数字自体。この数字はページを再読み込みしても変化せず、ソースコードを確認してみると、あらかじめ固定された数字として記載されています。


 これはもしかして、「巨頭オ」が投稿されたとされる2006年2月22日を並べた「222006」?


 もしこれが仕込みネタなら……。古のネット民の習性で「隠しページがあるのでは?」と念のため探してみましたが、今のところそれらしいものは見当たらず。HTMLソース上にも、それらしいリンクは確認できませんでした。


 それでも、思わず「何か隠されているのでは」と疑ってしまうところまで含め、なんとも懐かしい楽しさがあります。


 映画「巨頭オ」は12月25日公開。


 よりによってクリスマスに「巨頭オ」。

なかなか強烈なプレゼントになりそうです。

<参考・引用>
映画「巨頭オ」公式サイト(kyoto-o-movie.com)
映画「巨頭オ」公式X(@kyoto_o_movie)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026082107.html
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