脳科学者の黒川伊保子先生が、脳の成長ステージに合わせた「親子の関わり方」について教えます。
■Q.3歳までは母親は子育てに専念すべきか?
母親の情緒が、そのまま子どもの脳の神経信号の制御に関わります。
母親が落ち込んだり、絶望したりすると、子どもの脳も閉塞(へいそく)的になって情報収集ができなくなります。「3歳になるまでは、母親が幸せであるべきだ」というのが真の3歳神話。かつての3歳神話は、母親に望ましくない重労働を強いないための配慮だったのではないでしょうか。
というわけで、働くのが性に合っているなら、ちゅうちょは無用。子育て専念中の方も、他者の力も利用して、自分自身の時間をつくり、やりたいことをやって満ち足りていてほしい。子どもの脳には、他者との関わり合いも刺激になりますし、一緒にいる時間が短くなっても、その時間が充実していることで、育脳は十分に帳尻が合います。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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黒川 伊保子(くろかわ・いほこ)

脳科学・AI研究者

1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家。奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピュータメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した、“世界初”と言われた日本語対話型コンピュータを開発。
また、AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した感性分析の第一人者。近著に『共感障害』(新潮社)、『人間のトリセツ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(講談社)など多数。

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(脳科学・AI研究者 黒川 伊保子 構成=大西洋平)
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