第1位:『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』(犬塚壮志著、サンマーク出版)
第2位:『否定しない言い換え事典』(林健太郎著、フォレスト出版)
第3位:『最初の「10分」がすべて』(井上皓史著、フォレスト出版)
第4位:『目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣』(嶋津良智著、明日香出版社)
第5位:『難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください!』(橘玲/大橋弘祐著、文響社)
第6位:『いつも機嫌よくいられる本』(岡崎かつひろ著、すばる舎)
第7位:『教養としての三菱・三井・住友』(山川清弘著、飛鳥新社)
第8位:『雑談する人はなぜかうまくいく』(安田正著、三笠書房)
第9位:『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著、クロスメディア・パブリッシング)
第10位:『金持ち父さんのお金の教科書』(ロバート・キヨサキ著、岩下慶一訳、筑摩書房)
第11位:『頭と心がすっきりする書く習慣』(古川武士著、三笠書房)
第12位:『上司はリスクばかりを指摘する』(林宏昌著、朝日新聞出版)
第13位:『トヨタの会議は30分』(山本大平著、PHP研究所)
第14位:『何がダサいを決めるのか』(平芳裕子著、ポプラ社)
第15位:『「なんとなく不安」が消える本』(加藤諦三著、PHP研究所)
第16位:『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(Ricky著、KADOKAWA)
第17位:『ボスマネジメント』(難波猛著、アスコム)
第18位:『2時間 de 資源史』[村山秀太郎(監修)、秀和システム新社]
第19位:『読書思考トレーニング』(中崎倫子著、筑摩書房)
第20位:『血肉となる読書』(斎藤幸平/小川公代/安田登/秋満吉彦著、あさま社)
※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2026年6月の閲覧数ランキング
■「ちゃんと聞いて」とは言わない
第1位に輝いたのは、『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』でした。
著者は、企業研修やプレゼン指導を手がけ、受講満足度95%超という高い評価を得ている犬塚壮志さん。
本書の中でも特に印象的なのが、「相手が聞いていない理由」を想像することの大切さです。
こちらが一生懸命に説明しているのに、相手はどこか上の空――。そんなとき、多くの人は「ちゃんと聞いてよ。大事な話なんだから」と、相手を責めてしまいがちです。しかし、それでは相手は心を閉ざし、ますます話を聞いてくれなくなります。
一方、説明がうまい人は、「何か話に集中できない理由があるのかもしれない」と考え、「○○さん、ごめん。もしかして急ぎの案件で気になることでもあったかな? あるいは、私の話の中で、何か引っかかる点があったのかな?」と、まず相手の状態を確認するそうです。
相手の態度だけを見るのではなく、その背景にある事情や気持ちに思いを巡らせること。そうした姿勢こそが、相手の信頼を得て、円滑なコミュニケーションにつながるのです。
著者の犬塚壮志さんは「説明力は、頭の使い方を少し変えるだけで一気に伸びる」と言います。仕事で説明する機会が多い人はもちろん、人間関係をより良くしたい人にも、頭の使い方を変えるためにぜひ読んでほしい一冊です。
■部下のミスを成長につなげる「言い換え」
第2位は、『否定しない言い換え事典』でした。
著者の林健太郎さんは、「否定しない専門家」として知られるエグゼクティブ・コーチ。著書の『否定しない習慣』『子どもを否定しない習慣』『リーダーの否定しない習慣』はシリーズ累計25万部を超え、これまで延べ2万人以上のリーダーを指導してきました。
本書では、私たちが無意識に口にしてしまう否定的なフレーズを、相手の意欲や信頼関係を育む表現へと言い換える方法が、シーン別に紹介されています。
例えば、部下がミスをしたとき。「なんでこんなこともできないの?」「何度も注意したよね」と責めるのではなく、「まずは話を聞かせてくれる?」「次からどうすればうまくいくと思う?」と問いかけることを林さんは勧めています。過去の失敗を責めるより、未来の行動に目を向けたほうが、相手の成長につながりやすいからです。
また、クライアントから無理な要望を受けた際も、「それはできません」と即答するのではなく、「○○をご希望なのですね。よろしければ、その理由をお聞かせいただけますか?」と背景や目的を確認することで、双方が納得できる解決策を見つけられる可能性が高まります。
本書には、仕事だけでなく、子どもや友人、パートナーとの会話に役立つ言い換えフレーズも数多く収録されています。
■「最初の10分」で行動を変える
3位は、朝活コミュニティ「朝渋」「5AM CLUB」を主宰し、早起きを軸としたライフスタイルの発信で多くの支持を集める井上皓史さんの『最初の「10分」がすべて』でした。
本書で提唱されているのは、「人生を変えたければ、『最初の10分』を変えよう」という考え方です。1日を7つのブロックに分け、それぞれの入り口となる「最初の10分」の過ごし方を工夫することで、その後の行動を自然と望ましい方向へ導いていくメソッドが紹介されています。
・ブロック1:就寝前1時間30分の「DOWN TIME」
・ブロック2:就寝7時間30分の「SLEEP TIME」
・ブロック3:起床後1時間の「WAKE TIME」
・ブロック4:仕事前1時間30分の「FOCUS TIME」
・ブロック5:仕事9時間の「WORK TIME」
・ブロック6:帰宅1時間の「GRADATION TIME」
・ブロック7:帰宅後2時間30分の「FREE TIME」
例えば、就寝前1時間30分の「DOWN TIME」は、翌日を気持ちよく迎えるための準備時間。この時間帯は外部とのつながりを徐々に断ち、心と体を睡眠モードへ切り替えていくことが大切だといいます。
そこで勧められているのが、「最初の10分だけ思う存分スマホを使い、その後はきっぱり手放す」という習慣です。最初に満足するまでスマホを見てしまえば、その後の80分は読書やストレッチ、翌日の予定確認など、本当にやりたいことに意識を向けやすくなるそうです。
時間に追われる毎日を変えたいなら、まず変えるべきは「最初の10分」――。自分を気持ちよく動かす時間の使い方を教えてくれる一冊です。
■「やる気」に頼らない目標達成法
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。
第4位にランクインしたのは『目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣』でした。
著者は、IT系ベンチャー企業を経て、28歳で独立後、M&Aを通じて企業を52億円規模へと成長させ、仲間とともに株式上場を実現した嶋津良智さん。本書では、自身の経験をもとに、目標を「達成できる人」と「できない人」の違いをわかりやすく解説しています。
なかでも嶋津さんが最も重要だと説くのが、「自分との約束を守ること」です。本書には、「目標を達成できる人は自分との約束を守る。できない人は自分に嘘をつく」という印象的な言葉が登場します。
人はもともと楽なほうへ流されやすい生き物です。そのため、目標を達成する人は、やる気に頼るのではなく、「どんなに小さくても行動を止めない」という習慣を身につけています。
例えば、「資格取得のために毎日1時間勉強する」と決めていても、どうしても気が乗らない日はあるでしょう。そんな日は、机に向かって1問だけ解いてみる。それだけでも「今日は何もしなかった」という状態を避けられ、自分との約束を守れたという感覚が、翌日の行動につながっていくといいます。
本書では、考え方、目標設定、行動計画、タイムマネジメントなどのテーマごとに、「達成できる人」と「できない人」の習慣を対比しながら紹介しています。目標を立てても三日坊主で終わってしまう――そんな悩みを抱える人に、行動を継続するためのヒントを与えてくれる一冊です。
■一流の「部下」への接し方
第9位にランクインしたのは、『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』でした。
著者は、Googleで人材開発や組織改革、リーダーシップマネジメントに携わった後に独立し、ベストセラー『世界の一流は「雑談」で何をしているのか』でも知られるピョートル・フェリクス・グジバチさん。本書では、世界の一流が実践するマネジメントの考え方が紹介されています。
なかでも注目したいのが、部下のやる気を引き出すためのアプローチです。著者によれば、一流の上司は、仕事の進め方を細かく教える前に、まず「その仕事が全体の中でどんな意味を持つのか」というビッグピクチャーを共有します。ゴールが明確になることで、部下は自ら複数のアプローチを考え、主体的に行動できるようになるのです。
さらに重要なのが、仕事の「意味」を伝えること。人は、自分の仕事に納得できる意味を見いだせないと、疲労やストレスを感じやすくなります。「それが君の仕事だから」と突き放すだけでは、仕事は単なる作業になってしまうと著者は指摘します。
本書にはこのほかにも、部下の成長を促す関わり方や、心理的安全性の高いチームづくり、信頼関係を築くフィードバックの技術など、実践的な知見が数多く盛り込まれています。部下を動かすのではなく、自ら動く人材を育てたい――そんなマネジャーにおすすめの一冊です。
■「金持ち父さん」シリーズの最新作
最後にご紹介したいのが、第10位の『金持ち父さんのお金の教科書』。
本書で繰り返し語られるのは、「豊かさは、お金ではなく考え方から生まれる」ということ。そのために、今日から実践したい習慣として、次の3つが紹介されています。
1つ目は、収入の30%を先に取り分けること。総収入の30%を最初に確保し、そのうち10%を貯金、10%を投資、10%を寄付に回します。残ったお金で生活する習慣を身につけることで、「お金が足りない」という発想から抜け出しやすくなります。
2つ目は、「収入の範囲内で生活する」という考え方に縛られないこと。「お金が潤沢にある豊かな世界」を前提に物事を考えることで、行動や選択が変わり、その認識が現実をつくっていきます。
そして3つ目は、子どもに「豊かな世界」を見せること。豊かさを自然なものとして捉えられる環境で育つことが、将来、自分なりの成功を築く土台になるといいます。
本書のキャッチコピーは「金持ち父さんシリーズ史上1番わかりやすいお金の本」。大人はもちろん、お金との付き合い方をこれから学びたい中高生にも、最初の一冊としておすすめです。
今月も、説明術からタイムマネジメント、キャリア戦略まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。
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flier編集部
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(flier編集部)

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