お盆の帰省では、価値観の違いから嫁姑の間にバトルが勃発することがある。日本合コン協会会長で、一児の母として200人規模のママ会代表を務める田中絵音さんは「嫁と姑では、どうしても世代間ギャップが生まれてしまう。
姑は良かれと思って言ったことでも、嫁のイライラを一気に増殖させることもある」という――。
■義母の何気ないひとことにモヤモヤ
お盆休みに、実家や義実家へ帰省する人も多いことでしょう。久しぶりに家族が顔を合わせ、食卓を囲む――そんな和やかな時間のはずが、「嫁姑」の間では、実は思わぬ火種が生まれやすい時期でもあります。
普段は離れて暮らしているからこそ、数日間一緒に過ごすことで、お互いの生活習慣や子育てなど、価値観の違いが浮き彫りになってしまうことも。
「悪気はないのだろうけれど、どうしてもモヤモヤする」という小さな違和感が積み重なると、嫁姑バトルへ発展しかねないのです。
今回は、お盆の帰省をきっかけに起きた、嫁姑のリアルなトラブル事例をご紹介します。
■靴の中敷を見て「ファッションチェック」
お盆に帰省した際、姑が嫁の持ち物や身につけているものを、目ざとくチェックしてくることがあります。
子育て中のA子さん(30代)によれば、子どもを連れて義実家に到着するやいなや、まずは家に上がった際に、脱いだ靴の中敷きに書いてあるブランド名を姑が見てくるといいます。
「A子さんって、いいブランドの靴を履いているのね~」とチクリ。続いてバッグ、お財布、化粧品と、ことあるごとにチェックしてくるのだとか。
しまいには夕食の支度の時間に、家から持ってきたエプロンを着けると「あらぁ、エプロンまで高価なものを使ってるのねぇ」とイヤミな一言。
■「節約したら」という言葉にムカッ
A子さんとしては、普段自宅では使用感のあるノーブランドのエプロンをよく使っていますが、義実家へ持っていくエプロンはなるべく綺麗なものにしようと、友人からお祝いでいただいたエプロンを持って行っただけのこと。

「今日は張り切って、新品のエプロンを下ろしてきたんですよ」と言っても、「あら、そう」と姑は信じていない様子。
ここまで目ざとく持ち物をチェックされてはイヤミを言われるので、もはやA子さんは、どんな服装で義実家へ行くのが正解なのか、わからなくなってしまったそうです。
そして、さらに追い討ちをかけるように「そんな高価なものばかり持って、(息子の)お給料でやっていけるのかしら? これから教育費もかかるのに……」との口撃。
また「私もそのバッグが欲しい!」と言って、貰おうとしているのか夫におねだりでもしているのか、義母の言葉にいちいち引っかかる。ここまでくると、義実家に帰省したくなくなりますね。
■子どもの苦手な食材を強要…気まずい食卓
続いて、食事にまつわる問題。以前から子どもが苦手だと言っている食材を、敢えてたくさん入れた手料理を義母が振る舞い、無理やり食べさせようとしてくるケース。
野菜が苦手で特にニンジンが嫌いだという5歳の息子を持つB子さん(30代)。日頃から色々と工夫して、ニンジンを息子に食べさせようと努力していますが、なかなか食べてくれないのが悩みの1つでした。
夏休みに義実家へ帰省した際に、ニンジンの入った煮物を義母から振る舞われました。しかし、どう頑張っても息子が急に食べられるようになるわけではありません。
義母の手料理を食べ残すのも申し訳ないし、その場の気まずい雰囲気にも耐え難いものがあります。

それでも食べられないので「ごめんなさい、まだニンジンが食べられなくて」と丸々残すと、「あら~躾が甘いわね。食べ物を粗末にしちゃダメよ! ニンジンなんて栄養たっぷりなのに」とイヤミを言われる始末。
子どもが食べられないのを分かっているのに、敢えて義実家で苦手な食材を出してイヤミを言う姑に辟易。姑としては良かれと思っての行動のようですが、もう言葉が出ませんでした。
■うちには来るのに、自分の家に呼ばない義母
トラブルが起きるのは、義実家だけではありません。
夏休みに入ると「孫に会いたい」と言って頻繁に家に遊びにくる姑。その度に嫁のC子さん(30代)は、部屋の片付けやお茶出しなどに追われて、気疲れしていました。ただでさえ毎日子どもが家にいる夏休みで疲弊しているというのに……。
逆に、子どもたちが「おばあちゃんちに泊まりに行きたい!」と言うので、それを姑に伝えると「それは無理なの、ごめんなさいね」と孫のお泊まりを断ってくるのです。
千葉の義実家がある地域には、のどかな草むらで虫取りができたり、川遊びができるので、都内に住む小学生の息子たちには魅力的な場所。しかし、家に孫を泊めるのは面倒に思っているようです。
自分は「孫に会いたい」と言ってしょっちゅう家に遊びに来るのに、孫のお泊まりは拒否してくる姑の自分勝手さに、C子さんは嫌気がさすと言います。

■姑よ、私の夫にベッタリするな
最後は、夏休みに、義両親と子どもを連れての3世代家族旅行に行くのが恒例となっている、D子さん(20代)のファミリー。
ここの姑は、息子(Dさんの夫)のことが大好きで、いまだに子離れできていません。旅行となると、ここぞとばかりに夫にベタベタするので、その目に余るスキンシップの多さに、D子さんは地味にストレスを感じていました。
みんなで食事をするときには、必ず夫の隣の席に座る姑。孫娘より、夫の近くにいることを優先しているように見えるのです。無防備で、特に姑の行動を気にしていない夫の態度にもD子さんは内心イライラ。
2泊3日の旅行の最後には、家族で集合写真撮りました。帰ってから、改めて旅行の写真を見返していると、集合写真に違和感が……!
なんと、夫に腕を絡ませている姑の姿が写っていたのです。ここまでくると、母というより「女」になっているとしか思えません。
おそらく写真を撮る瞬間に姑がサッと腕を絡ませたので、一瞬の出来事に夫も気づいていなかった模様です。はたから見たら、夫と姑がカップルに見えてもおかしくない構図に、D子さんは反吐が出たといいます。
しかしながら、毎年恒例となっている夏の3世代旅行。
義両親が元気なうちはずっと続くので、D子さんは耐えるしかないのです。
■お盆の帰省を平和に過ごすために
今回は4つのエピソードを紹介しましたが、嫁姑バトルは家庭環境やそれぞれの性格によって100人いれば100通り存在します。
昔と違って、姑が嫁に嫌われると、お盆休みに帰省しなくなったり、孫にも会わせてもらえなくなったります。
その前兆として、夫と子どもだけ帰省して嫁は留守番するパターンや、夫と息子は義実家へ帰省し、嫁と娘は実家へ帰省するという「分業帰省パターン」を実践する家庭もあるようです。こういった帰省方法が見られたら要注意です。
嫁と姑では、どうしても世代間ギャップが生まれてしまうもの。お互いに歩み寄る努力とコミュニケーションが大切ですね。

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田中 絵音(たなか・えのん)

一般社団法人日本合コン協会 会長

イベントプロデューサー。恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通。婚活、デート、合コン、マッチングアプリなど、最新の出会いビジネスに詳しい。識者としてのメディア出演は500本以上。
著書に『こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)』ほか国内外で8冊。

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(一般社団法人日本合コン協会 会長 田中 絵音)
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