脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。
■ニュースを見て「どう思う?」自分で答えを考え続ける
論理的思考力を育む意味で、客観的にニュースを見て、そのニュースについてどう思うか、親子で意見交換する時間を持ってほしいと思います。
わが家でも、息子とよくやっていました。1+1=2など、正しい答えを出せば丸をもらえるのが低学年の算数ですが、年齢が上がれば上がるほど、正解にたどり着くのが難しい問題に子どもたちは取り組まなければなりません。たとえ完璧な正解が出せなくても、自分の頭で考えて、できる限り正解に近いものを選び取っていくしかない――。そういう感覚を、この時期から育てていくことは、テストの難問を解くときに限らず、生き抜く力となり子どもたちの将来を力強く照らします。なお、意見交換の際に大切なのが、子どもの意見を否定しないこと。子どもが自分の意見を言う自信をなくすので、「でも」という反論の言葉は使わないで。ニュースで流れる社会課題の多くには、絶対的な正解はありません。私は息子の意見を聞いたあとには、最初に「面白いね!」と言って、議論を深めるようにしていました。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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瀧 靖之(たき・やすゆき)

東北大学加齢医学研究所教授、医師

1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。
東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。早生まれの息子の父。脳科学者としてテレビ・ラジオ出演など多数。著書に『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社刊)など。

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(東北大学加齢医学研究所教授、医師 瀧 靖之 構成=内野一郎、柴野 聰 イラストレーション=芦野公平)
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