全国で年間 5000人以上の大学生が登録する「プレスタPlus」は、就職活動に必要なスキルを完全無料で学べる教育カリキュラムを展開しています。
今回は、「プレスタPlus」の運営を担当する安藤と髙橋が、就活支援サービスが始まった経緯やその後のサービスの変遷、大学生への想いなどについて語ります。
3万5000人超の就活を支援した「プレミアムスタイル」
-就活支援サービスを始めた経緯をお聞かせください。髙橋:キャリアコンサルティングは、「リーダーシップの基礎を身につける」ことを目的とした教育機関「しがく」を運営しています。
社会では、遅かれ早かれリーダーシップ能力を求められることとなります。リーダーシップの基礎教育を通じて、各分野でいずれリーダーとなれるような人材を輩出するため、大学生にも有料でサービスを提供していました。
そうした中、大学生専用のリーズナブルな講座として「ネクサス」を創設した経緯もございますが、「ネクサス」のレッスンを受けている大学生はもともと意識が高く、自力で就職先の内定を獲得できるような方が多い状況でした。
そのため、レッスンではリーダーシップやコミュニケーションについて教えていました。「就職活動」というキーワードは特に打ち出していなかったのですが、「これだけ多くの大学生が集まっているのだから、就活支援に事業を広げても良いのではないか?」と考え、2007年11月にスタートしたのが、大学生向けに無料で就活を支援するサービス「プレミアムスタイル」です。
2019年10月には、就活における「もうひとつのキャンパス」という位置付けで、大学生の就活と企業の採用活動の橋渡しにより一層尽力しようと、サービス名を「就活キャンパス プレスタ」に変更しました。
さらに、創業20年の教育事業の実績とノウハウを凝縮し、2023年6月に立ち上げたのが「プレスタPlus」です。
安藤:「プレミアムスタイル」を立ち上げたきっかけは、「世の中は就職氷河期と聞くけれど、『ネクサス』に通っている学生たちは就活に全く困っていない。そのような実績があるなら、我々の教育力とノウハウを活かして就活を支援するような事業を構築してみたら面白そうだ」と考えたことです。
キャリアコンサルティングは、もともと派遣や中途採用を対象としたサービスを手がけていました。
そこで、「ネクサス」で学んでいる大学生たちに「就活で困っている大学生が周りにいたらサポートするので呼びかけてほしい」と声をかけ、大学の教授やキャリア支援センターにも就活支援をアナウンスしました。
「ここで勝つぞ!」と社内のマンパワーを集約
-「プレミアムスタイル」を軌道に乗せるため、どのようなことに取り組まれましたか。安藤:2009年10月に中途採用向けの事業を止めて、新卒の就活支援に注力する形で「プレミアムスタイル」に社内のマンパワーを集約した経緯があります。
他社にはない強みである「大学生を教育して社会に送り出す力」を最大限に活かすべきだという想いがあり、『ここで勝つぞ!』という決意を込めて新卒支援事業に狼煙をあげ、全戦力を集中させることにしました。
そうして大学生向けの教育プログラムに力を入れた結果、キャリアコンサルティングらしさが増していったという流れが強まったのですが、この時期はさまざまな会社の取り組み方を参考にしつつ苦労したタイミングでもありました。
髙橋:大学生が無料で登録できる『プレミアムスタイル』から、有料の『ネクサス』『しがく』へとステップアップを希望する学生に対し、彼らの志や成長意欲に真に応えられるだけの教育環境をいかに構築するか、という課題に向き合い続けていた気がします。
安藤:私は2017年に「プレミアムスタイル」の責任者として異動してきました。当時の大学生の意識には「『プレミアムスタイル』で学んで一定の実力がついたら、『ネクサス』『しがく』でもっと高みを目指そう」という意向が強く見受けられました。
「プレミアムスタイル」もプログラムが少しずつ整ってきて、当時100~150名くらいの大学生が集まるプログラムもありました。とはいえ、それほど数多くのプログラムがあったわけではありません。
また、有料の「しがく」で学んだ後、実際に社会で活躍している人が多かったのは事実ですが、「無料の『プレミアムスタイル』だけでなく、有料の『ネクサス』のレッスンも受けたほうが社会に出てから活躍できる」と、“無料=効果が薄い”といわんばかりの偏見もありました。
そうした悩みもあった中、コロナ禍においてはオンラインのプログラムを始めたことで「プレミアムスタイル」の登録者数が増えました。
「だったら『プレミアムスタイル』のあり方を大きく変えよう」ということになり、今の「プレスタPlus」がスタートしたという経緯があります。
髙橋:当時は我々のスキル不足もあったかと思いますが、「プレスタPlus」が誕生するまでの数年間は結構苦労しました。
「プレスタPlus」が始まるまでは、一人の学生に対して複数の担当者が関わる体制をとっていましたが、役割分担や誰が最終的な責任を持つのかが曖昧になり、充分なフォローができていないことがありました。
現在は、基本的に1人の担当者が1人の大学生を見るということですっきりしているのですが、以前はコミュニケーション不足などが原因で大学生に迷惑をかけたこともあったかもしれません。
入り口から担当者がすべてを見る体制が構築されたのは、非常に良いことだと思っています。
社会に出るのが楽しみになる人に
-「プレスタPlus」を通して、大学生の皆さんには将来どのようになってほしいとお考えですか。髙橋:「プレスタPlus」は就活を「内定を獲得するため」だけでなく、「社会で活躍するために役立つ能力を学ぶ機会」だと捉えています。
「プレスタPlus」で学ぶ大学生には、就活というプロセスを通じて自己を成長させ、社会に出るのが楽しみになる人になってほしいと考えています。我々は「就職活動を通じて自己の人生に主体的に向き合い、ワンランク上の人材になることを目指してほしい」というメッセージを発信しています。
キャリアコンサルティングの企業理念は「凜とした人づくり」です。
「凜とした人」とは、社会の繁栄を築きあげるような誠実で存在感のある人材を指しています。就活支援サービスを通じて学生がこのような人物に成長することを目指しています。
安藤:また、我々は学生だけでなく、企業の採用のあり方も変えていきたいと考えています。
近年は人材獲得競争が激化していますが、企業側も「完成された人材」を探すだけでなく、「自社で人材を育て上げる」という気概を持つことが必要だと感じています。
「プレスタPlus」で基礎を学んだ学生たちが、企業に入ってさらに成長できる環境を作りたい。そのためには、受け入れる企業や人事担当者様の人間性や価値観の変革にも、共に取り組んでいきたいと考えています。
これらの就活支援サービスを通じて、社会全体の人材育成と活性化に貢献したいという思いがあります。そうした思いは、キャリアコンサルティングの企業理念にも基づいています。
「プレスタPlus」で若者の仕事観を変える
-「プレスタPlus」の今後のビジョンをお聞かせください。安藤:「プレスタPlus」を通して、「若者の仕事観を変える」ことを目指しています。
ただ安定を求めるのではなく、仕事を通じて社会に貢献し、自らリーダーシップを発揮しようとする。そんな気概を持った若者を増やしていきたいと考えています。
まずは、大学生の10人に1人が「プレスタPlus」に登録しているという状況を目指して全国に裾野を広げ、日本一の大きな山をつくっていきたいと考えています。
そうすれば、将来的に日本全体の社会人の基礎・基準が高まり、結果として全国各地の企業の成長にもつながると思います。
キャリアコンサルティングの全社員が胸に抱いているのは 「日本を良くする」という想いです。
日本を創りあげてきた偉人の多くは、「日本を良くする」という強い想いを持っていました。
平和な国にするために教育を広め、治安を整備した偉人たち。海外の製品に負けないよう、高品質なものを作り、日本の技術を広めた偉人たち。日本人の生活を豊かにしようと、子孫のために尽力した 多くの偉人たちがいました。
「自分のことだけを考えている人が増えた」と言われる現代において、今一度、日本を良くしていこうという人材を育成し、人づくりから日本を元気にしていきたいと思います。