ワールドカップで日本代表の前に立ち塞がった王国ブラジル。
ただ、近年はやや陰りを見せており、今ワールドカップの南米予選でも5位だった。
そのブラジルを今年5月から指揮しているのが、イタリア人のカルロ・アンチェロッティ監督。
67歳の同氏は現役時代はイタリア代表として活躍し、指導者としては数々の世界的クラブで辣腕を振るってきた。
日本戦は前半を1点ビハインドで折り返すも後半に戦術を変更し、逆転勝利につなげた。
そのアンチェロッティ監督は、『Folha de S. Paulo』のインタビューで、監督は脆弱な存在だと語っていたそう。
「脆弱だ。なぜなら、成功は選手のおかげ、失敗は監督のせいになるからね。
もし日本に負けていたら、人々から何を言われていたか。
カゼミロを交代させたり、ガブリエウ・マルチネッリを投入しなかったらどうなっていたか。
それは誰の責任だったか…私だろう。それは完璧に理解している。だからこそ、私はバランスを保ちたい。
自分が天才ではないことは、100%確か。
34歳のカゼミロは前半低調だったが、後半は同点ゴールを叩き出すなど活躍。また、マルチネッリは交代出場から値千金の逆転ゴールを決めた。
アンチェロッティ監督が起用した日本戦の先発メンバーは物議を醸したというが、逆転劇で批判を黙らせた。
1点ビハインドで迎えたハーフタイムに選手たちに伝えたことについてはこう明かしていたそう。
「選手たちには自信を持てと伝えた。ゴールは来るから焦るなと。また、あらゆることが起きうるので、粘り強く準備しておくようにとも。
この期間にチームが取り組んできた大きな成果は、メンタル面でのシフト。
いまのチームは以前よりも自信を持っているし、試合中の不安も軽減した。いい成果が出ている。
我々はあらゆる状況にも対応できる準備ができている。失点するかもしれないが、すぐに反撃する準備はできている」
リードされても焦らないことを説いていたようだ。
また、『Globo』によれば、日本戦にフル出場したDFドウグラス・サントスは、ハーフタイムでの監督からの指示についてこう話していたという。
「監督は説明不要の人物だし、クラブでの実績や勝負へのこだわりは誰もが知っている。
彼は僕らに落ち着きをもたらしてくれた。自分たちの実力を再認識した上で後半に臨むための精神力と自信、強さを与えてくれた。
そのおかげで、同点に追いついた勢いを活かしつつ、攻撃に必要だった深みを生み出せた。同点ゴールでそれを示すと、その後も攻め続けた。
終了間際にマルチネッリがゴールを決めたことは、まさにこのチームの強さと決意を如実に物語るものだ」
ベテラン指揮官はスター軍団に冷静さを取り戻させていたとのこと。
ブラジルは準々決勝進出をかけたノルウェーと対戦する。
筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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