第2回は、ボカロP・佐藤ちなみにをピックアップ。楽曲「はやくにげなきゃ」のサウンド面でのこだわりや、音楽観を形作ったカルチャーのルーツに迫る。
ーご自身のボカロP名の由来を教えてください。
佐藤は本名です。そこに何か言葉を付け足して印象に残る名前にしたいと考え、普通は名前として使われない”接続詞”を組み合わせることを思いつきました。「佐藤したがって」「佐藤それから」「佐藤けれども」など色々試した結果、一番しっくりきたのが今の名前です。
ーこれまでの人生で、ご自身の音楽観やカルチャー観に最も大きな影響を与えた「アーティスト」や「作品(映画・本・アニメなど)」を教えてください。
沢山のアーティストから影響を受けていますが、一番影響を受けたのは、和田たけあきさんだと思います。「わたしのアール」のように、物語の力で人の心を揺さぶるような、強く印象に残る作品を自分も作りたいです。
小説も好きで、特に 星新一 さんのショートショート集を読み漁っていました。中でも一番好きなのは「シンデレラ」というお話です。
ー数ある表現手段の中で、「ボカロ」という文化に惹かれ、自身もボカロPとして歩み始めたきっかけは何でしたか?
自宅でパソコンのみで制作できる手軽さが一番の理由です。歌うのが苦手で、人前に出るのも得意ではない自分にはピッタリでした。
ー今回の楽曲「はやくにげなきゃ」で「ここだけは絶対に聴いてほしい!」という、サウンド面や歌詞でのこだわりを教えてください。
サウンド面では、歯切れの良い音を細かく散りばめたり、無機質ながらも不気味な音を入れることによって、化け物から追いかけられている緊迫感を演出しています。
歌詞で特に注目して欲しいところは、「はやくにげなきゃ」という言葉の意味合いが曲のラストで大きく変化するところです。同じ言葉でありながら、全く違う受け取り方になるので、その変化も含めて楽しんでいただければ嬉しいです。
ー今後、挑戦してみたいことや、目指したいアーティスト像があれば教えてください。
時代が移り変わっていったとしても、その変化に適応し続け、常に最前線で活躍しているアーティストになりたいです。
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