OddRe:にとって初の東名阪ツアー「OddRe: 1st ONEMAN TOUR "CODA"」が、無事に終幕を迎えた。この記事では、7月8日(水)、東京・渋谷CLUB QUATTROで開催されたツアーファイナル公演の模様をレポートしていく。


【画像】OddRe:、渋谷CLUB QUATTROでのツアーファイナル(全6枚)

現時点でリリースされている曲は、たった7曲のみ。今回のライブのセットリストは、そこに3曲の未発表曲を加える形で構成された。はじめに結論から書いてしまえば、耳馴染みのある曲であろうと、そうではない未発表曲であろうと、とにかく全ての曲で観客が踊りまくっていた。OddRe:流のフロアアンセムの数々を通して観客のフィジカルにダイレクトに訴求しまくる一方、じっくり聴かせる曲においては、観客の心をがっつり掴み躍動させてみせる。どの曲も、人間の本能に訴える力があまりにも卓越している。3人がバンド名として掲げている「踊れ」というメッセージが、全編にわたり超満員のフロアで見事に結実していた。音楽の原初的な可能性を感じる、そんなライブだった。以下、順を追って振り返っていきたい。

熱烈な拍手が響く中、満を持してステージに登場したAirA(Vo)、ユウキ サダ(B・Vo)、SOI ANFIVER(G・Comp・Trackmaker)。1曲目は、3人にとっての原点のナンバー「FEVER TIME」。獰猛に躍動するギター、挑発的にうごめくベース、その上に重なる不敵な覚醒感を帯びたAirAの歌。3人がそれぞれに誇る個性はまさに三者三様。
そして、その個性が一つのベクトルに向けて重なった瞬間の爆発力は、息を呑むほどに凄まじい。瞬く間に沸き立つフロア。AirAは、左手を天高く突き上げながら会場全体をさらなる高揚へと果敢に導いていく。続いて、未発表の新曲へ。豪快にロールしていくギターとベースがサウンドの推進力を担いつつ、いわゆるJ-POPにおけるBメロのパートで沸々とドラマチックさを際立たせた上で、サビで一気に爆発。ほとんどの観客はこの日初めて同曲を聴いたはずであるが、そうとは決して思えないほどの一体感が会場全体に生まれていた。続いて、現時点における最新曲「睡る君」へ。淡々と刻まれる8分のビート、その上に重なる切実さをたたえた激情的な歌。その鮮やかなコントラストにグッと惹き込まれた。

OddRe:が初の東名阪ツアーで証明した、音楽の原初的な可能性

AirA(Photo by Yukitaka Amemiya)

超満員のフロアの光景を前にしたAirAは、「こんな満パンになるなんて思わなかったです」と胸の内の感慨を伝え、また、サダは、名古屋公演、大阪公演について「地響きするぐらい盛り上がって」と振り返った上で、「ぜひ、超えてください」と呼びかけた。そして、SOIの「知らない曲でものれるよな?」という問いかけを経て、未発表の新曲が2曲続けて披露される。ミラーボールが煌びやかに回転する中で披露された1曲目は、血湧き肉躍る極上のダンスナンバー。
軽妙なギターのカッティング、ファンキーにうごめくベースが、観客のダンス欲求を容赦なく刺激しまくっていく。一転して2曲目は、心の深淵へ向けて潜りながら内省を深めていくかのような静的なナンバー。同曲では、SOIはアコースティックギターを、サダはアップライトベースをプレイ。胸の内の逡巡や葛藤をありのまま曝け出すようなAirAの歌が、深く心に沁みる。続けて披露された「shiori」では、AirAがウクレレを、SOIがパッドをプレイ。爽やかな風が優しく吹き抜けていくような感覚をもたらしてくれる素晴らしい名演だった。

OddRe:が初の東名阪ツアーで証明した、音楽の原初的な可能性

ユウキ サダ(Photo by Yukitaka Amemiya)

OddRe:が初の東名阪ツアーで証明した、音楽の原初的な可能性

SOI ANFIVER(Photo by Yukitaka Amemiya)

《必殺の》「CRASH OUT!!!」から、怒涛の終盤戦へ突入。間奏では、シームレスにEDMに移行。まさに、OddRe:の自由闊達なスタンスを象徴する大胆なライブアレンジだ。鮮烈なレーザーが飛び交い、重厚な4つ打ちのビートが轟きまくる中、我を忘れたように懸命にジャンプを繰り返す観客たち。際限なく深まり続けていくドープな高揚感。AirAは、手を上下にバウンスさせながら、さらに容赦なくフロアを煽り続けていく。
曲の終盤では、3人がそれぞれステージの縁の台の上に飛び乗り、最前線の観客とゼロ距離で応戦。その熱量は、続く「Revival」へと引き継がれ、まるで爆速のデッドヒートのような熾烈な展開を通してさらに過激に昂っていく。本編ラストは、SOIが狂ったようにパッドを叩きまくった流れで披露された「東京ゴッドストリートボーイズ」。AirAは、歌詞の一部を〈渋谷も揺れちゃう〉と替えて歌いつつ、フロア全体をがっつり巻き込みながら〈Swingin'〉してゆく。まさに、完全掌握。圧巻の幕締めだった。

OddRe:が初の東名阪ツアーで証明した、音楽の原初的な可能性

Photo by Yukitaka Amemiya

アンコールでは、SOIが、「Revival」の歌詞の中に用いられているワードであるツアータイトル「CODA」に込めた想いを明かした。彼は、OddRe:としてライブ活動を始めてから約1年が経ったこのタイミングで、"ループからの脱却点"という意味を持つ「CODA」というワードをツアータイトルに冠したという。小学生の時に抱いた夢を追う過程で、何度も繰り返してきた挫折と復活。いつかそうしたループから脱却して夢を叶えることができる、というメッセージを、一人ひとりの観客に、そして、小学生の時にライブハウスの最後尾でステージを観ていた"かつての自分"に伝えたい。また、誰しも、終わりのないループにうんざりすることはあるかもしれないけれど、ループしているからこそ、私たちはそれをビートにして踊ることができる。そう語ったSOIは、「最後尾の俺、ここからがお前の『FEVER TIME』だ!」と"かつての自分"に叫び、子供部屋から引っ張り出してきたという母親からのお下がりのギターを手にして、この日2度目の「FEVER TIME」を披露した。
ライブ冒頭の1度目の時より、さらにパワフル、何より、さらにエモーショナルな熱演だった。間奏でAirAが叫んだ「みんながここにいたこと、うちらがここにいたこと、忘れないでちょうだい! 約束だよ!」という言葉も深く胸に響いた。真のラストナンバーは、「ai my me」。ピースフルなバイブスが満ちる中で迎えた温かな大団円。最後にSOIは、全国7都市を巡るワンマンツアー「UNDERGROUND MIRRORBALL」を開催することをさらっと告げ、フロアから歓喜の声が飛び交う中でステージを去っていった。

セットリスト
1. FEVER TIME
2. 新曲
3. 睡る君
4. 新曲
5. 新曲
6. shiori
7. CRASH OUT!!!
8. Revival
9. 東京ゴッドストリートボーイズ
EN1. FEVER TIME
EN2. ai my me

Official HP:https://oddre.jp/
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