先週、イギリスの新鋭ポップ・アーティスト、flowerovloveがデビュー・アルバム『MINI SKIRT WARRIOR』をリリースした。
新しい音楽に関して、SZAは常に時代の動きを捉えている。同時に、リポストのボタンにも指をかけている。2024年5月、リリースからわずか1週間あまりだったflowerovloveのシングル「BOYS」をInstagramストーリーズでシェアし、「この子もこの曲も、めちゃくちゃ最高」とSZAは書いた。「いいね」。その称賛を受けた年下のflowerovloveは、平静を装いながらXで「SZAが私の曲を投稿してるとか、もうUGHH」と反応した。だが、彼女にとってSZAに認められたことの意味は、それだけにとどまらない。「”ポップ・ガール”たちの顔ぶれを見ると、ほとんどの場合SZAはそこに入っていない」とflowerovloveは今年初め、『ELLE』に語っている。「私にはまったく意味がわからない。だって彼女はポップ・ガールだから」
「ポップ・ミュージックの黒人女性たちはみんなどこにいるのか?」という問いは、SNS上のファンの間で繰り返し話題になってきた。
ストリーミング疲れが広がるなか、膨大な音楽のノイズをかき分けてくれる、信頼できる声の存在はありがたい。SZAはInstagramで彼女をフォローする2300万人以上の人々にとって、まさにその役割を担っている。グラミー賞受賞アーティストである彼女の推薦が、自分自身の利益を目的とすることはほとんどない。ただ純粋に、自分が聴いて気に入った音楽への愛から生まれている。彼女がストーリーズで紹介してきた楽曲は、ブレイクを目前にした新鋭から、長いキャリアを経てようやく最近になって脚光を浴び始めたアーティストまで幅広い。
8月初旬、SZAがリポストしたのはNatanyaの「PLAY WITH A KISS!」だった。彼女の新作ミックステープ『ATTITUDE ERA!』は9月10日にリリースされる予定だ。SZAがこの新鋭アーティストを取り上げたのは、これが初めてではない。今年初めには、シングル「Guitar」も彼女のストーリーズに登場していた。
SZAは、ベッドルーム・ポップ・アーティストのgirlsweetvoicedにも早い段階から目をつけていた。4月、girlsweetvoicedは自身のシングル「Tonight」をダルシマーで演奏する動画を公開した。キャプションでは、もう少し練習が必要だと記していたが、そのパフォーマンスの魅力は、むしろ生々しく、余計なものを削ぎ落とした演奏にあった。SZAはその動画をInstagramストーリーズでシェアし、フォロワーに向けてリポストした。SZAとgirlsweetvoicedには、マイケル・ウゾウル(Michael Uzowuru)という共通のプロデューサーがいる。彼は7月にリリースされたgirlsweetvoicedのデビュー・アルバム『Lovesweet』を手がけた。ウゾウルが初めてSZAと仕事をしたのは『SOS』で、「Notice Me」と「Open Arms」に参加。その後、『SOS Deluxe: LANA』でも「Scorsese Baby Daddy」を含む5曲を手がけている。
6月には、SZAはnomi.の「sweet talk」をよく聴いていた。いつもの紹介の仕方とは異なり、このときSZAはBET Awardsで着用した衣装を披露する動画の音源に同曲を使用し、Instagramストーリーズに投稿した。「SZAっていつも誰よりも早く見つけて、本当にわかってるんだよね」とnomi.は、その投稿のスクリーンショットとともにXに書いた。「私のGOAT」。9月4日、nomi.は初のフルレングス作品『this wolf may cry』をリリースする。この作品によって、広がり続けるnomi.のディスコグラフィに新たな一作が加わることになる。その中には、6月にSZAの目に留まったシングル「badman」もある。「これ、めちゃくちゃヤバい」とSZAは、数週間前の3月にアップされていた同曲についてのnomi.の投稿にコメントした。nomi.にとっては、まったく予想外の出来事だった。「今どれだけ震えてるか、あなたにはわからないと思う」とnomi.は返信した。「うわ、本当にありがとう」
11月、nomi.はタイラー・ザ・クリエイター主催のCamp Flog Gnaw Carnivalのステージに立つ。ラインナップにはNatanya、そしてSZAのお気に入りのひとりであるスティーヴ・レイシーも名を連ねる。
SZAが最近薦めたアーティストのひとりが、ラゴス生まれのシンガーソングライター、Solanaだ。このナイジェリア人アーティストは、「Okunkun」や「Dide」といった楽曲で世界へ届くことを目指している。彼女はほぼ全編をヨルバ語で歌い、アフロポップのビートに乗せて、生命力あふれるポップ・プロダクションのなかにその歌声を溶け込ませている。「SZAが私を投稿してくれた」と、SZAと同じ名前を持つSolanaはInstagramに書いた。「文字どおり、頭が追いつかないくらいすごい」。今年初め、SZAはアフロポップ界の超新星、アイラ・スター(Ayra Starr)の「Hot Body」も紹介している。彼女の3作目のスタジオ・アルバム『Starrgirl』は8月14日にリリースされた。
アルゴリズムには見つけられない「次に来る音」
SZAは音楽を聴くとき、本当に深くまで聴き込む。
「私たちはコミュニティや連帯感によって力を得られていない」とSZAは今年初め、『i-D』に語った。「私たちにはそれがない」。AIの脅威にさらされてもなお、人と人とのつながりが生き残れる場所がひとつあるとすれば、それは音楽なのかもしれない。
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From Rolling Stone US.


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