中国メディア・東方網は14日、日本の食文化に関してしばしば外国人の間で話題になる「麺をすすって食べる」ことについて、顔をしかめる欧米人が多いなかで同じ東アジアにある中国や韓国の人はどのように考えているのかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、麺をすすって食べるという日本人の習慣はこれまで周期的に話題にされてきたと紹介したうえで、「外国人観光客が増加する中で、日本のこのような文化は外国人に不愉快さをもたらしているのだろうか」と疑問を提起し、中国人や韓国人の反応を伝えている。


 まず、中国については、日本同様麺料理が非常に豊富であるものの、麺を食べる時には音を出して食べることはないと説明。そのうえで、日本を旅行で訪れた中国人女性が「最初に日本に来た時、すする音を聞いて不愉快さは覚えなかったにしてもちょっと驚いた。でも、やがてそういうふうにラーメンを食べたほうがおいしいと感じるようになった」と語ったことを紹介した。

 また、中国グルメを愛好し、中国人の友だちが多いという日本のネットユーザーが、「ますます多くの中国人が日本のラーメンを食べにやってきている。麺をすする音については反感を持つよりもむしろ『そもそもこういう食べ方なのだ』と認識する傾向にある」と述べたことを紹介するとともに、先日もラーメン屋で食事をしていた中国人留学生がいささか不慣れながらもラーメンをすすって食べているのを見かけたという話を伝えている。

 そして、冷麺をはじめ、日本や中国と同じく麺料理が多い韓国の女性は「小さいころから食事の際には音を出してはいけない、これは基本的なマナーだよと教えられてきた。
なので、日本でラーメンを食べる時は音を出さないようにしている」と語った一方で、日本には日本の文化があり、ラーメンを食べる時は音を出したほうがよりおいしそうに思えるとの考えも示したと紹介した。

 さらに、韓国国内ではやはり音を出して食べるのはマナー違反であり、以前サムスンが社内で「麺を食べる時に音を出さないように」という規定を発表したというニュースがあったと紹介する韓国人男性も「日本でそばを食べる時には不愉快な気分にはならない。なぜなら、これも日本の飲食文化の一部だからだ」と理解を示したとしている。

 記事は、「韓国人も中国人同様、食べる時に音を出さないよう教育を受けてきた一方で、日本の食文化は受け入れられているようだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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