中国メディアの今日頭条は20日、日本は中国から導入した「漢字」を今も使う国であるが、中国は日本から様々な「単語」を導入したと主張し、もし日本から導入した言葉を使わなければ「中国人は世界と対話ができないほどだ」と論じる記事を掲載した。
記事は中国が日本から導入した単語のなかには「人民」、「民主」、「社会主義」、「共産主義」、「思想」、「経済」、「宗教」、「科学」、「権利」、「運動」、「衛生」など、普段から頻繁に使われるものも多数含まれていると主張。もし日本から導入した単語を使わずに他人と会話しようとすれば「現代中国人の会話は成り立たなくなるだろう」と主張した。
続けて、現代中国語のなかに日本から導入した単語が数多く存在するのは「清王朝の頃に鎖国を行っていた」ことが大きいとし、同じ頃の日本は明治維新をきっかけに開国に舵を切り、積極的に西洋文明と知識を学び取ったと紹介。日本は西洋の新しい技術や思想、理念を学ぶと同時に「西洋の単語を日本語に翻訳し、新しい単語をたくさん生み出した」と指摘し、この作業は日本が西洋の進んだ文明や思想を深く理解することの一助となり、日本が列強となる基礎となったと主張した。
さらに、清朝末期になると多くの中国人が日本に留学したと紹介しつつ、この時に西洋の文明や思想が「日本語に翻訳された単語」として中国に持ち込まれたのだと紹介。また、日本からは現在も様々な単語が中国に伝わっていると伝え、たとえば「素人」、「御宅(オタク)」といった単語のほか、中国語でも使われる「~主義」、「~化」、「~感」、「~界」といった接尾語も日本語の影響を受けているのだと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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