日本の食卓で欠かせない調味料の1つが「醤油」だろう。これは中国でも同様で、醤油は家庭料理でよく使用されており、スーパーには様々な醤油が並んでいる。
しかし、同じ醤油でも日本と中国とでは大きな違いがあるようだ。中国メディアの快資訊は23日、日本と中国の醤油の違いについて紹介する記事を掲載した。

 醤油は中国が起源とされるが、記事は「多くの中国人が、日本の醤油は品質が良くておいしい」と評価していると指摘。そのため、日本にはご飯の上に生卵と醤油をかけるだけの食べ方さえあるが、これは「それだけ醤油がおいしいから可能なのだ」と分析した。

 では、なぜ日本の醤油はおいしいのだろうか。記事は、醤油の作り方には本醸造と呼ばれる麹菌を発酵させる方法と、アミノ酸液(酸加水分解植物性たん白)と食品添加物で作る方法の2種類あると紹介。
日本では本醸造が約8割を占めるが、中国では「4割ほどに過ぎない」という。記事は、本醸造の方がおいしいのは当然であり、中国では本醸造の醤油が少ないことが理由の1つだとしている。

 また、同じ本醸造でも日本と中国では作り方が違うと指摘。記事によると、質の高い本醸造の醤油は良質な大豆と小麦粉を使用し、「3カ月から6カ月ほど発酵させる」が、中国ではそこまで発酵時間をとらずに作っているので、味や香りで劣ると分析した。

 記事の内容からすると、中国では生産を急いで早く利益を得られるような製造方法を採用しているので、醤油の味がおろそかになっていると言えるようだ。確かに中国の醤油は日本の醤油とは全く味が違っていて、日本人からするとあまり美味しいとは感じられないのが正直なところであり、多くの中国人が「日本の醤油は品質が良くておいしい」と感じるというのも納得だ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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