7月28日午後4時27分、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、宇城市と氷川町では最大震度7の揺れを観測した。震度5弱の余震が続き、人的被害も発生した。
メーカーの生産拠点や物流網への影響も懸念され、現地の小売店や食品卸、メーカーでは被害状況の確認や対応に追われている(29日夕方時点)。

 コンビニ各社は29日午前時点で、熊本県内のセブン-イレブン約100店舗、ファミリーマート39店舗、ローソン55店舗が休業。道路状況の悪化などにより店舗配送にも影響が出ている模様だが、各社は復旧に向けた対応を急ぐとともに、支援物資の提供や店頭募金を開始した。

 セブン-イレブンは大きな建物被害や人的被害は確認されておらず、被災者や店舗関係者向けにカップ麺や飲料、ゼリー飲料、制汗シートなどの支援物資を届ける。

 ファミリーマートは全国約1万6400店舗で支援金募金を開始した。ローソンは現時点で人的被害の報告はなく、停電などを理由に休業している店舗は復旧次第、順次営業を再開する。店舗の早期営業再開に向け、本部社員60人以上の応援隊を熊本県に派遣、救援物資も順次届ける。

 大手量販店では、イズミは29日現在、熊本県内の全35店舗(大型SC「ゆめタウン」5店、SM「ゆめマート」27店、「サニー」3店)が休業。一部の外装・内装が損傷しており、営業再開へ向け点検と調査を続けている。

 食品卸では、日本アクセスは「一部センターで商品落下等が発生したが、人的被害など大きな影響はない模様。現地の道路状況など確認を行っている」(29日時点)。

 熊本に本社を構える亀井通産をはじめヤマエ久野やコゲツ産業など、九州エリアの食品卸企業も、一部センターで商品の荷崩れなどはあったものの特段大きな影響はなかった模様だ。
ただし、熊本県南部が被災している影響で、鹿児島や宮崎方面に抜けるルートの道路状況の確認と配送ルートの組み替えの対応に追われている。

 熊本県内に生産工場や物流拠点を構えるメーカーでも操業の一次停止や生産ラインの確認を急いでいる。

 サントリー九州熊本工場は一時操業を停止。建屋などに一部損傷が見られ詳細を確認中という。

 コカ・コーラボトラーズジャパンでは熊本工場(熊本県熊本市)で施設・設備への影響が確認されたため操業を停止、安全および製品品質を最優先に詳細な点検を進めている。熊本県内の一部物流拠点でも施設への被害と製品の倒壊、道路網の被害などにより一部地域の物流・配送にも影響が生じている。いずれも29日時点。

 ヤマモリでは、グループ会社のアジア食品(熊本県八代市)が被災、人的被害はないが、製造工場は一部損壊により操業を停止。今後の復旧に向けて、現在打ち合わせを重ねている。

 大手ハム4社(日本ハム、伊藤ハム米久HD、プリマハム、丸大食品)は、各社九州各地にグループ含めて工場や営業拠点があるが、いずれも「大きな影響は現時点(29日正午頃)で確認されていない」。ただ、「道路状況等により物流面で一部に影響が出ている」としている。

 塩元売・九州ソルト(福岡市)は熊本支店、天草出張所いずれも被害なし。
社員ならびにその家族にも被害はなかった。製塩大手・日本海水の熊本工場は、人的被害はなく設備の被害もなかった。熊本県漁業協同組合連合会は29日10時時点で人的被害の報告はなし。建物等の被害状況は調査を進めている。

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