「セブンプレミアム」総点検 価格感度の高まりに対応 北村執行役員グループ商品戦略本部長(セブン&アイHD)に聞く
年間売上1.5兆円以上
 セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」は、2027年に発売20周年を迎える。これまで「おいしさ」と「品質」に徹底的にこだわり続け、いまや約3500アイテム、年間売上1・5兆円超の日本を代表するPBの1つに育った。
足元の販売も順調だが、今年5~6月にかけて全品の“総点検”を実施。北村成司執行役員グループ商品戦略本部長は「売れ筋商品の価値を磨き続けると同時に、確かな品質と安心価格の『セブン・ザ・プライス』を強化しお客様の価格感度の高まりにも応えていく」と話した。

 26年2月期の「セブンプレミアム」トータルの売上高は1兆5300億円、前年比300億円増。今第1四半期(3~5月)も順調に推移した。

 コスト上昇を背景に物価高が長引く中、「スーパー向けを中心に値頃感ある『セブン・ザ・プライス』の伸びが顕著だった。上質な『セブンプレミアム ゴールド』も『金のハンバーグ』などが順調な売れ行き。当社グループでは昨年9月に大幅な組織変更(ヨーク・ホールディングスを分離)を行ったものの、セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)とイトーヨーカ堂、ヨークベニマルらが協業する開発体制は従来通り」と述べた。

 今春実施した現行品の“総点検”では「いまのインフレ時代に求められる品質や価格に対して、当社PBの設計が適正なのかをすべて精査した。お客様の価値観やライフスタイルが多様化する中、コンビニで品ぞろえするもの、スーパー主体で販売するもの、両方でご利用いただけるものを見極めなければならない。それらを踏まえてリニューアルの方向性を定めた。さらなる品質向上、ブランドの変更、アイテムの改廃など、開発のスピードを上げていく」とした。

 26年度下期は「セブン・ザ・プライス」の強化を優先課題に挙げる。
年度末のアイテム数は前期比3割増の400品目を計画。
 「物価高でお客様の価格感度が非常に高まっている。特にスーパー向けは価格の要素が重要だが、当社PBは品ぞろえが足りない」との認識を示し、「納得していただける品質を担保しながら、食卓登場頻度が高い日配品、お買い得感ある大容量パック、需要が高まっている冷凍食品などを中心に拡充する」と語った。

 一方、「セブンプレミアム」の強みとして「1品当たりの売上規模にこだわってきた」ことを紹介。

 「『蒙古タンメン中本 辛旨味噌』や『金のハンバーグ』など、年間販売金額10億円以上のアイテムは300以上に達する。大切なことは、これら代表的な商品がお客様にとって価値を保ち続けること。20周年を迎える27年春以降には新しい価値も積極的に届けていきたい」と展望した。

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