町田はオランダ1部NECから、日本代表FW小川航基を完全移籍で獲得。
「どうしても最後のピースとして、チャンス率を上げると同時に得点を取るところが足りなかった。テテ(イェンギ)選手は成長盛りでワールドカップにも行きましたけど、J1に上がってから絶対的な(ストライカー)ということはずっと言われていたことなので。まだ3試合ですけど今シーズンがスタートして、チャンスを増やしてチャンスを決める。最後の切り札といいますか、そういった意味は十分にあると思います」
小川の活躍に期待を寄せる一方で、町田の主軸を担う一人だったDF中山雄太が移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱した。中山に加え、J2時代を知る功労者の一人である藤尾翔太も柏レイソルへ移籍し、「出入り激しくて本当に毎晩忙しい」と現状を明かした原フットボールダイレクターは、中山とは2024年に町田へ加入した際に「もう一回、ヨーロッパのチャンスがあったら行かせて欲しい」という約束を交わしていたことを明かした。
「これは入るタイミングで『僕はゼロ円移籍(※ハダースフィールド・タウンとの契約が満了となり、町田に加入)なので、あまり違約金を高くしないで出しやすいようにしておいてください』と。その代わりに『身を粉にして、チームを勝たせます』という約束は確かにありました」
もちろんチームの中心選手である中山に対して慰留に努めたが、「彼の選択なので、あとはもう応援するしかない」と送り出す決断を下した。
小川というビッグネームを獲得した一方、中山の海外挑戦はチームにとって痛手だ。町田のファン・サポーターからは「随分とご意見もいただいた」というが、「そもそも論として、その約束(欧州への再挑戦を後押しする)を拒否するクラブであれば来ていないというのもあります。これはすみませんというか、誤解を与えて申し訳なかったのですが、一人のサッカー選手としてリスペクトがあって承諾した」と説明した。
中山はセルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダ(レッドスター・ベオグラード)への完全移籍加入が有力視されている。中山との約束を守り高額な移籍金ではないが、違約金は設定済み。「30歳近くの選手にそこまで金額を出すヨーロッパのクラブはあまりというか、一般的にはほぼないのですが、今回はそういった金額を出してきた」と説明した。

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