◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾 ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位・エリック・バディージョ(7月20日、東京・両国国技館)

 トリプル世界戦の公式会見が18日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われた。世界でも極めて異例の4戦連続での世界挑戦となるWBA世界バンタム級2位の比嘉大吾(30)=志成=は「ここ3戦どんな形でも勝てばいいと思っていたが、今回は倒して勝ちに行くという姿勢を見せたい」と宣言。

同級1位・増田陸(28)=帝拳=との王座決定戦へ、果敢に攻める覚悟を示した。

 会見で隣に並んだ増田と元WBC世界スーパーライト級王者の帝拳ジム・浜田剛史代表(65)をちらりと見た比嘉は、「増田選手の調子も良さそうで浜田さんの調子も良さそうで」といつものマイペース。

 コンビを組む野木丈司トレーナー(66)は「比嘉の沖縄の大先輩である浜田剛史さんが(1回KOで)世界タイトルを獲得した試合を重ねたい」と初回から倒しに来る展開を示唆したことに対し、増田は「非常に楽しみ。仕掛けてこられた練習もしっかりやってきた。カウンターに気をつけてほしい」と警告した。このやり取りを聞いた比嘉は「やはり1ラウンドから行くのは危険だなという気がしてきました」とはぐらかした。

 会見では、増田がスタッフTシャツなどに入れている「紫電一閃(しでんいっせん)」という四字熟語について言及。「研ぎ澄まされた刀が振り下ろされたときに、一瞬で光るひらめきをあらわした言葉。自分のボクシングスタイルも、パンチ力があって、一発で試合をひっくり返すようなイメージ」と説明した。

 これに対し、自身のテーマとなる四字熟語を問われた比嘉は、「七転び八起きって野木さんは言ってますが、転ぶ回数が多すぎますね。『銭』みたいな四字熟語はないですかね。勉強してから、みんなの前で発表します」と頭をかいた。

 元WBC世界フライ級王者の比嘉は、24年9月にWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)に挑戦し0―3の判定負け。25年2月にWBA同級王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦し、9回に両者がダウンを奪い合う激闘の末に引き分け。同年7月、WBA同級王者アントニオ・バルガス(米国)に挑戦するも引き分け。バルガス戦後に「引退します」と明言したが、「やっぱりボクシングは天職だなと思い、帰ってまいりました」と翻意し、リングに戻ってきた。

 比嘉が勝って2階級制覇を達成すれば、18年4月に計量失格でWBC世界フライ級王座を剥奪されて以来8年3か月ぶりの世界王座獲得。高山勝成の5年11か月を上回り国内最長ブランクでの世界王座返り咲きとなる。「久しぶりのベルトなんで、1回目に取ったことを忘れているぐらい。取ったらどうなるかという楽しみがある」と目を輝かせた。

 戦績は増田が10勝(9KO)1敗、比嘉が21勝(19KO)3敗3分け。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

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