WBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)=帝拳=が、人生初ダウンのピンチを切り抜け初防衛に成功した。同級1位で指名挑戦者のエリック・バディージョ(30)=メキシコ=の左ストレートを受け4回にダウンしながらも、その後はボディー打ちを中心に反撃。

11回に連打したところでレフェリーが試合をストップし、TKO勝ちした。戦績は岩田が17勝(14KO)2敗、バディージョは19勝(8KO)1敗。

 ◆以下は岩田翔吉の一問一答

 「1年前にこの両国国技館で本当に悔しい思いをしたので、正直きょう緊張して、いや~なんか、ちょっと1年前のトラウマがフラッシュバック結構いろいろしていたけど、この試合にかける思いほんとに強かったので、せんだいさんが毎日自分と向き合ってくれてすごくいい準備ができた。それが試合で出せてよかったと思います」

―4Rにダウンをした

 「ちょっと相手のボディー以上のパンチの軌道、テンポ感、スピード感が特殊な、メキシカンとはずっとスパーリングやっていたんですけど、変わったタイミングでワンツーうってくるかんじだなと思って、少しそれを慣れていこうと思ってたけど、左フックに左があわされて。ちょっと本当にやべえなと思いました。ただ全くダメージはなくてすごく冷静だったし効いてはなかったんですけど、ただ人生初だったのでちょっとヒヤッとしてしまったなと、はい」

―相手がタフだったが、手応えはどこで

 「試合前に肺が4つあると言っていたので。え、まじかよ・・・肺が4つある相手と戦うのはちょっと嫌だなと思ってたけど、ただ自分の攻撃くらい続けていたら絶対にダメージは蓄積すると思ってたので。肺が4つあるのはちょっと怖いけど、コツコツ削っていこうというイメージだった」

―序盤から自分のペースで

 「いけるなというのは、あまりダウンしてるところもあったので、相手も読みづらいタイミングでうってくる可能生もあったので、最後まで警戒は緩めるなとせんだいさんに言われていたので、しっかり相手が効いて、ロープに詰めたときも突っ込むだけじゃなくて相手のパンチを外すことに集中していました」

―きかせて相手をあおっていた。いけるぞと

 「いけるぞというよりは、ほんとに世界タイトルマッチなので、相手もメキシコから覚悟を決めて、自分からベルトを捕りに来てるというのは軽量の時のフェイスオフの時の目を見て感じたので。インタビューでもいったけど、今は自分にハングリーにボクシングをやれてるので。相手のベルトを捕りにくるハングリーさだったり、そういうのに気持ちを上回っているぞと相手に分からせたかったというか、あおるというよりかは戦いの中でのそういったシーンでした」

―初防衛。想像と比べて

 「やっぱり初防衛は難しいですね、ほんとに。

人生初のダウンもありましたし、やっぱりすごくいい経験ができたなと。またこれからもボクシング続けられる、生き残れたことが今はその、素直にうれしいです」

―最後のパンチは。あそこで決めようと

 「そうですね、ありました。(パンチ)手応えは、その前から結構あったんですよ。ただ相手がめちゃくちゃ気合い入ってて、これぞボクシングというかすごいい経験をさせてもらえたというか」

―家族は

 「すごく喜んでくれていましたね、家族が、息子もそうだけど本当に心の支えなので。1年前に負けてからずっと元気がない状態を見ていて、今日の朝起きてから緊張すると言っていたので。何が何でも勝つ姿を見せてあげないとダメだなと思ってすごく気合いが入った。息子がいつもと違う様子だったので。去年負けたときにすごい嫌な思いをというか、5歳なので、まあ今日勝てて喜んでくれたのでよかったです」

―序盤から足を使って

 「(田中)繊大さんからもよく言われるのは動けなくて動かないのと、いつでも動けてうごかないのは違うぞと教えてもらってて。自分もその通りだと思っていて。やりながらこれは脚を使うよりも迎え撃った方が有利にはたらくかもしれないと序盤3、4R目ぐらいに思ったので。そこは動けるけど迎え撃つというか。

あとはスタミナ面が上がっているなと感じましたね、戦っていて。スタミナがよりつきましたね」

―プランは

 「プランはダウンをしないプランでした(笑)。いや、すごく相手も勇気を持ってガンガンきてるとすごく思いましたね」

―リング上で…

 「この試合の勝者とやりたいみたいなことをコラーゾが言ってたので。自分は偉大なチャンピオンなので。そういった選手と試合ができるのはボクサーとしてすごい幸せなことなので、ぜひやりたいし、タノンサクだったり、サンティアゴだったり、そういう他団体のチャンピオンとやりたいし。自分は3人の選手とはいつでもやるぞ、という思いでやっていますね。まだ倒さない相手がいると思っているので」

―ダウンはタイミングがあった

 「自分で左フックうった時にちょっとタイミングがあってて。立ち方が悪かった、正面に立っちゃった」

 ◆岩田 翔吉(いわた・しょうきち)1996年2月2日、東京都生まれ。30歳。元総合格闘家・山本KID徳郁さんのジムで小学4年から格闘技を始め、中2でボクシングに転向。東京・日出高(現目黒日大高)3年時に高校総体優勝。アマ戦績は59勝12敗。

早大卒業後、18年12月に米国でプロデビュー。21年11月に日本ライトフライ級王座、22年7月に東洋太平洋&WBOアジアパシフィック同級王座を獲得。24年10月にWBO世界同級王座、26年3月にWBC同級王座を獲得。身長163センチの右ボクサーファイター。

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