プロボクシングWBC世界ライトフライ級チャンピオン・岩田翔吉(30)=帝拳=が初防衛から一夜明けた21日、東京・神楽坂の所属ジムで会見を行った。20日の初防衛戦は世界ランク1位で無敗のエリック・バディージョ(30)=に11回TKO勝ち。

前夜、自宅に戻り試合の映像を見直したという岩田は「激闘だった。見ている人は楽しめた試合だったと思う。人生初ダウン以外は思い通りにできた」と笑顔を見せた。試合の配信をメキシコで見ていたWBCのスライマン会長からは「素晴らしい試合だった」と直々に祝福の電話がジムに入ったという。

 3月のCPフレッシュマート(タイ)戦で王座返りを果たした試合は「前編」と位置づけ、「後編」となった指名試合(1位挑戦者との防衛戦)のV1戦で「しっかり防衛して、チャンピオンとして認めてもらう」という希望をかなえた。会見に同席した元WBC世界スーパーライト級王者で帝拳ジム・浜田剛史代表も、見事な防衛戦であったことを認めた。「前回(3月)の試合から変わってきた。これまでは相手に動かれると何もできないで終わっていたが、出てくれば打ち合い、下がれば追えるというスタイルをみせた。ボクシングの幅を一気に広げた」と目尻を下げた。

 注目される今後の防衛戦は、1位挑戦者を退けたことでさまざまな可能性が広がる。「強い相手とやった方が、自分の実力を発揮できる自信はある」とビッグファイトを希望。IBF世界ライトフライ級王者タノンサック・シムシー(タイ)、WBAスーパー&WBO世界ミニマム級統一王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)らとの対戦に興味を示す。

まだまだ成長段階にある王者は、自分が目指すスタイにも言及した。「常に足を動かし出入りを重視する。チャンスがあれば今まで通りにしっかり打ち合って相手をなぎ倒す。自分のストロングポイントを消さないように、スピードと手数も意識する」と目指すところは高い。年内にもう1試合を希望し、「明日にでもロードワークを開始しようかな」と早くもやる気をみせていた。

編集部おすすめ