テレビのコメンテーターなどで活躍した評論家の山田五郎(やまだ・ごろう)さんが14日夕方に死去した。67歳だった。

公式YouTubeチャンネルで22日にマネジャーが発表した。フリーの編集者や評論家、タレントとしてマルチに活躍した山田さんの訃報を受け、各界から追悼が寄せられた。

 山田さんはオーストリアのザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学んだ。卒業後、講談社に入社。「ホットドッグ・プレス」や「ソフィア」「TOKYO★1週間」などの雑誌編集を担当し、次々と人気企画を生んだ。講談社に勤務するかたわら、テレビ朝日系「タモリ倶楽部」のミニコーナー「五ツ星り」に、お尻研究の第一人者として出演。美術品のように女性のお尻を評価する姿をきっかけに人気を得た。

 1998年から28年にわたり、「街に詳しい」コメンテーターとしてテレビ東京系「出没!アド街ック天国」に出演。幅広い知識を生かしたディープな解説でファンも多かった。

 芸能界は深い悲しみに包まれ、共演者から追悼が集まった。俳優の松尾貴史がXを更新し「『タモリ倶楽部』の『今週の五つ星り』コーナーをなさってい頃からのお付き合いなので35年以上になります。ひとかたならぬお世話になりました。

有難うございます。哀悼」と悼んだ。

 JFN系「山田五郎と中川翔子のリミックスZ」で約20年、ラジオでパートナーを務めたタレントの中川翔子はインスタグラムで長文を投稿。「マニアックな話を、息ができなくなるくらい笑いながら語り合った時間は、私にとって何より大切な宝物です」と回顧し「心に大きな穴が空いています」と絶望。亡くなる当日に駆け付けたと明かし「眠っているだけのような穏やかな顔でした」と最期の様子を伝えた。

 お笑いコンビドランクドラゴン」塚地武雅はXで「『東京暇人』という番組で共演させていただき、いろんなことを教えてもらいました」といい、「『塚地はずっとお笑い、俳優両方やれよ~。』と言ってもらってめちゃくちゃ嬉しかったこと、思い出します」と振り返った。

 美術界からもしのぶ声が集まった。世界的アーティストとして知られる村上隆氏はXで「YouTube『大人の教養ちゃんねる』での芸術談義はpandemicの鬱々としていた期間、救いでした。僕の京都,京セラミュージアムでの個展の時に、トークショーに出席していただいて、お話をして頂いた」と交流を振り返り「最後まで歴史を紡がれて御立派でした。本当にお疲れ様でした」と投稿した。

 出版社の河出書房新社は公式Xを通じて「河出も多々お世話になり、近年では山田さんが学生時代から読んでいた美術史本『美術の物語』を『ゴロワーズの皆さんに読んでほしい本』としてチャンネルで紹介くださいました」という。

「博覧強記なのはもちろん、ご自分がまず面白がり、誰にでも面白く伝えてくださる、最高に懐が深くてかっこいい方でした。寂しいです。御冥福をお祈りします」と記された。

編集部おすすめ