◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 貯めるより、運用の時代。社会人9年目の私はつい先日、遅ればせながら、積み立てNISAを始めた。

お金の不安は尽きない。資産運用について、「いつか、お金の勉強をしなければ」と思っているうちに、30歳を迎えていた。後回し癖を払拭してくれたのは、中日の松山晋也投手(26)だった。「絶対やるべきっすよ。始めるのに、遅いとかないんで」

 言葉には重みがあった。守護神を任された25年は、セ・リーグタイ記録のシーズン46セーブをマーク。入団から3年目で育成ドラフト出身者初のセーブ王に輝いた。

 野球や体づくりの知識から雑学まで、とにかく物知り。だが、学生時代は特に勉強が好きだったわけではない。「野球がうまくなりたいと思って、勉強し始めた時に、突き詰めるって楽しいなと思った」。普段から読書や、YouTubeなどをフル活用。仕入れた情報を深掘りして、試してみる。

「挑戦しないと、失敗も成功もない」のポリシーこそが、大躍進の礎となっている。

 25年オフには、自主トレを共にしたエンゼルス菊池雄星投手を“徹底取材”。練習法やメンタル論まで、気になったことはすべて聞いた。ロッテや巨人など、他球団の公式YouTubeもチャンネル登録。「他の球団の食事とか、練習環境とかが分かる」と常にアンテナを立てる。

 好調でも、練習メニューを変えることもある。「日々、アップデートしていかないと」。スターダムへと歩み続ける守護神が、あくなき探究心こそ、人生を豊かにさせることを証明してくれるだろう。(中日担当・森下 知玲)

 ◆森下 知玲(もりした・ちあき) 2018年入社。24年から中日担当。お金の勉強中で、最近の趣味はポイ活。

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