歌舞伎俳優の尾上右近が23日、大阪市内で自主公演「第十回 研の會 FINAL」の取材会に出席した。

 2015年にスタートし、今年で節目の10回目を迎え、ファイナル公演となる。

右近は始めた23歳当時を振り返り「始めた当時は10回やることが必死のパッチといいますか、できるかどうかわからないけど、そう言って始めた公演だったので、10回で終わることが自分自身もすがすがしい気持ち」と素直に明かした。

 今年は「藝阿呆」と、初役となる「鷺娘」、昨年4月に歌舞伎座で好評を得た「春興鏡獅子」の3演目。特に「春興鏡獅子」は第1回で上演しておりと「研の會は鏡獅子で始まり鏡獅子で終わるという自分にとっても思い出の深い演目なだけに、そういう自己演出もちょっとおりまぜながら、今回は演目を考えさせていただきました」とほほ笑んだ。

 「藝阿呆」は民放ラジオの音源が有名で、過去数回上演されたものはこの音源を使用し上演された。今回は生演奏にこだわり「音楽の家に生まれた人間として、やはり今、清元という伴奏の中で上演される演目の素晴らしさを伝えていく立場にもありますし、清元の人間として舞台に立つこともございますので、そういう意味では生演奏に価値があるということを心から自分自身が信じています」と、新しい挑戦に胸を躍らせる。「鷺娘」については「はやりに乗っかるつもりで選んでいる作品」とニヤリ。「今回のファイナル公演に当ててといいますか、自主公演だからこそできる形というのにちょっとこだわって作り上げていきたい」と意欲を語った。

 公演は大阪・国立文楽劇場で9月5、6日、東京・明治座で10月2、3日に行われる。

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