◆第61回関屋記念・G3(7月26日、新潟競馬場・芝1600メートル、不良)

 サマーマイルシリーズ第2戦、第61回関屋記念・G3は26日、新潟競馬場で行われ、重賞初出走で1番人気に支持されたアンパドゥ(岩田望)が不良馬場を5馬身差で抜け出す圧勝。通算7戦5勝とした5歳馬がマイル界の新星に名乗りを上げた。

 大量の雨を含んだ芝の上を水を得た魚のようにスイスイと駆け抜けた。11番手で直線に入ったアンパドゥは、徐々に馬群が外めに移動するなか、内ラチ沿いを選択。滑りやすい馬場でもダイナミックなフットワークで上がり最速33秒7の豪脚を披露し、あっという間に5馬身差をつけた。「最後は内が空いて手応えも良く、そこから突き放す強い内容でした」と初騎乗の岩田望が舌を巻く強さだった。

 26日の新潟競馬場は暑熱対策のため休止時間中の12時半ごろから激しい雨風。レベル4の大雨危険警報が発令され、場内は一気に水が浮かんだ。夏競馬期間中に新潟の芝が不良となったのは20年8月9日以来、約6年ぶりで関屋記念は初めて。鞍上は「みんな同じ条件ですが、この馬には良馬場も重馬場も関係なかったですね」と、雨も圧勝の要因になったとうなずいた。

 外国馬の父イフラージは16年のジャックルマロワ賞など仏英G1・4勝のリブチェスターをはじめ、産駒が馬場を問わずに海外でG1勝ち。逃げ馬が2着、3着には先行馬が粘る展開を後方から突き抜けた内容に、木村調教師は「血統的になるほどなというところはありますが、普段からきれいに走るので半信半疑でした。自分が未熟だなと思いました」と想像以上の走りに笑顔を見せた。

 1983~2024年は別定で、昨年からハンデ戦に戻ったサマーマイルシリーズ第2戦。

5馬身差はレース史上最大だった。岩田望は「エンジンもすごくいいですし、無事に行ったら、もっと大きなところを狙える馬」と大舞台を意識。国内マイルの絶対王者ジャンタルマンタルが競走馬登録を抹消した週に新たな風が吹き始めた。(浅子 祐貴)

 アンパドゥ 父イフラージ、母ラザーナスカイズ(父ドバウィ)。美浦・木村哲也厩舎所属の牡5歳。英国・ゴドルフィンの生産。通算7戦5勝。総獲得賞金は9503万5000円。重賞初勝利。馬主はゴドルフィン。

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