◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 甲子園での激戦が続く中、私は燃え尽き症候群に陥っている。息子が在籍する目黒日大高校野球部(東東京)が、創部初の4強入り。

父母会も熱い夏だった。

 選手は髪形が自由で上下関係もなく、仲良しが売り。だが、練習は真剣だ。ミスをすれば、その場で解決策を探す。分からなければ木川卓見監督に聞く。その関係性が羨ましい。昭和の教育はないが、ピリッとした空気も醸し出す。練習の最後は自主トレ。打撃に守備、ピッチング。時間を決めて効率を図る。終了後はダラダラ。オンとオフの切り替えが激しいのも特徴か。

 昨年まで夏は3年連続3回戦で敗退した。チーム力に自信があっても公式戦では勝てず、残塁の多さが課題に挙がった。チームの特徴は何か。足の速い選手が多い。新チームで迎えた昨秋、東京都ブロック予選では強豪・八王子をバントで崩した。逆転負けしたが、手応えはあった。

 春季大会は昨夏準Vの岩倉に0―6で敗退。足を警戒され、持ち味を出しきれなかった。その後、練習試合で負けが続いた。どう攻撃すれば敵を惑わせられるか。相手を見ながら強攻策にバントも交え、選手全員が点の取り方に一貫性を持った。夏は4回戦から3戦連続でタイブレーク勝利。

無死一、二塁からどう攻めるのかワクワクした。

 学校は選手バスの提供、準決勝では全校生徒の応援を呼びかけ、メガホンも大量購入してくれた。クラスメート、小野力校長もメガホン片手に声をからした。未知な世界もワンチームで楽しんだ。「キガワ野球」の躍進、学校の全面バックアップ。感謝しかない。

 ◆水井 基博(みずい・もとひろ) 2001年入社。野球記者をへて動画メディア課長。東東京・日大豊山高で野球部。16強。

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