プロボクシング元世界3階級制覇王者の中谷潤人(28)=M・T=が9日、横浜市のクイーンズスクエア横浜でFMヨコハマ「LANDMARK SPORTS HEROES」(毎週日曜・午後3時30分~、中谷の出演回は8月30日放送)の公開収録に参加。収録後に取材に応じた中谷は、昨年8月8日にリング禍で亡くなった同じM・Tジムの神足茂利さん(享年28)の遺志を胸に刻み、「神足君の思いを忘れちゃいけない」とボクサーとして安全と向き合い続ける決意を示した。

 神足さんは昨年8月2日に東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチで引き分けた後、急性硬膜下血腫を発症し、同8日に亡くなった。同興行では、日本ライト級挑戦者決定戦でTKO負けした浦川大将さんも急性硬膜下血腫のため同9日に28歳の若さで亡くなった。

 悲劇を風化させないためにも、中谷は「ボクシングとの向き合い方」を問い続けている。「神足君が亡くなって1年。神足君の思いを忘れちゃいけないですし、どういう思いでボクシングと向き合ってきたのかを、M・Tジムの選手だけでなく全ファイターが心に置いておくべきことだと思います」

 現在、M・Tジムでは選手の健康状態を管理するため、医療機関の協力を得て試合前の実戦練習後や計量後に、脳のMRI検査を受ける体制を整えている。

 「試合前のスパーリングを終えた後にMRIを撮って、脳が大丈夫な状況かを確認した上で試合に臨む体制を整えてもらいました。変わらず、できることをやっていきたい。M・Tジムで取り組んでいることもあるが、ボクサー1人1人が改めて考えないといけない。みんなが意識を高く持ってやっていくことが大事だと思っています」

 悲劇を繰り返さないために。中谷は、ボクシング界全体として安全への意識を根付かせていくことの大切さを訴えた。

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