◆第108回全国高校野球選手権大会第8日▽2回戦 仙台育英1―0花咲徳栄(12日・甲子園

 49代表最後の登場となったセンバツ8強の花咲徳栄(埼玉)が仙台育英に敗れ、初戦で姿を消した。

 岩井隆監督は甲子園で共に戦った次男・岩井虹太郎内野手(3年)について聞かれると、目をうるませた。

「すごく子供だったのにみんなに支えられて本当に大きく成長した。甲子園で終われるということはまた成長するチャンスになる。甲子園に感謝です」と息子であり、選手である虹太郎の成長を誰よりも喜んだ。

 岩井はこの日「1番・遊撃手」で出場。4回には後ろむきのまま捕球するスーパーキャッチを見せ、球場をどよめかせた。「やりたいようにやったらいい。とにかく楽しくやれ」。父から教わった野球を胸に聖地の打席でも笑顔を忘れなかった。「監督がいたからこそ甲子園に来られた。この高校に入ってよかった」と目を細めた。

 4年前には兄・福(ゆたか)も同校に進学。幼い頃から父が率いる花咲徳栄を見てきた虹太郎はその背中を追うように入学した。

岩井監督は「息子が覚悟を決めたので」と思いを受け入れ、親子での野球生活を歩んだ。「色々悩むことはありましたけど、お互いに理解してやってきた」。監督として、父として、2年半を振り返っ指揮官の目には涙があった。

 

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