◆第108回全国高野球選手権大会第8日 ▽2回戦 仙台育英1―0花咲徳栄(12日・甲子園

 2022年夏の甲子園を制した仙台育英(宮城)が花咲徳栄(埼玉)との強豪対決を制し、2年連続で3回戦に進出した。夏の甲子園勝利数は節目の50となった。

 仙台育英のアルプスからは「負くんな熊本、がんばっぺ熊本」のボードが掲げられていた。

 生徒会執行部に所属する佐々木政武さん(2年)はこう話す。「15年前の東日本大震災の際にたくさん支援をいただいた。宮城代表として来てるからには、熊本の皆さんにエールを届けることが僕らの使命だと思った」。宮城県仙台市出身で東日本大震災当時は1歳。記憶こそないものの、家族から聞く話は悲惨だった。佐々木さん一家は避難所生活を余儀なくされたという。「沿岸部に比べたら大したことはないが、家の中はぐちゃぐちゃで物が壊れていた」と当時を振り返った。

 震度7の「令和8年熊本地震」が発生したのは7月28日。仙台育英が2年ぶりの甲子園出場を決めた日だった。熊本での悲惨な状況を見て応援ボードを作ることを決意。自ら学校や高野連に許可を取り、実行した。

「頑張れと言うことしかできないけど今でも十分頑張ってる。気持ちだけは熊本の皆さんと戦えればと思います」とエールの言葉を送った。

 「負くんな」は熊本弁。「がんばっぺ」は仙台弁。一緒にがんばろうという意味を込めて作ったボードで甲子園の地から熊本へ思いを届けた。

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