◆第108回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 佐野日大3―1神村学園(12日・甲子園

 技術の詰まった固め打ちだった。佐野日大1点リードの9回先頭。

「4番・DH」の小和田和輝は、低めのスライダーを中前へと運んだ。「狙っていた方向に打ててすごく良かった」と言う一打で今春センバツから導入されたDHで、最多4安打をマーク。球史に名を刻んだ。

 ポジションは捕手だが、センバツからDHに専念。守備に就かない中で、結果を出す理由を「センバツの時からやっている分、経験があり慣れている。(コツは)気負いすぎないこと」と明かす。

 スタンドからは母・優子さん(50)が見守った。小学生の頃に「甲子園に連れていって感動させる」という手紙を受け取っていた。息子の有言実行の活躍に母は「連れてきてくれてありがとう。感謝の気持ちを持って自分を貫いてほしい」とエールを送った。

 チームは29年ぶりの16強進出。小和田は「1勝でも多く勝って全員で校歌を歌う」と、短い言葉に主砲の決意をにじませた。

(渋谷 拓人)

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