◆第108回全国高野球選手権大会第8日 ▽2回戦 仙台育英1―0花咲徳栄(12日・甲子園

 17年夏の優勝校をもってしても“49校目の呪縛”から逃れることはできなかった。出場校の最後に登場した花咲徳栄は、0―1で完封負け。

“しんがり校”は、19年の智弁学園(奈良)以降7連敗(20年はコロナ禍で中止)となった。

 試合前、岩井隆監督(56)は「このクジで負け続けている歴史を変えよう」と選手に発破をかけた。プロ注目のエース・黒川凌大は1失点で踏ん張ったが、打線は散発の5安打。指揮官は「思ったより速く見えるのだろう」と言って首をひねった。

 次男・虹太郎内野手(3年)との“父子鷹”での戦いにもピリオドが打たれた。1安打を放ち、遊撃のポジションから後ろ向きに走って飛球を好捕するなど躍動した虹太郎は「1勝させてあげたかったけれど、いいプレーは出来ました」。一瞬、親の顔に戻った岩井監督は「甲子園が育ててくれた。甲子園に感謝です」と目を潤ませた。「7連敗は単なるジンクス?」との周囲の問いかけに「帰ってから、もう一回考えます」と答えた。指揮官として、父として。忘れられない夏になった。(浜木 俊介)

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