◆第108回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 佐野日大3―1神村学園(12日・甲子園

 佐野日大(栃木)が優勝候補の一角に挙がる神村学園(鹿児島)に勝ち、8強入りした1997年以来29年ぶりのベスト16に進出した。

 主砲の技術が詰まった固め打ちだった。

佐野日大1点リードの9回先頭。「4番・DH」の小和田和輝は、低めのスライダーを中前へと運んだ。「緊張していた初戦より、打席に入った感じが軽かった。狙っていた方向に打ててすごく良かった」と広角に打ち分け4安打。今春センバツからのDH制導入後初の4安打をマークして球史に名を刻んだ。

 元々捕手で、センバツからDHに専念。打席で結果を生む秘訣を「センバツの時からやっている分、経験があり慣れている。(コツは)気負いすぎないこと。自分の中でのリズムを自分で作ること」と明かした。

 スタンドからは母・優子さん(50)が見守った。小学生の頃に「甲子園に連れていって感動させる」という手紙を受け取った母は、息子の有言実行の活躍に「連れてきてくれてありがとう。感謝の気持ちを持って自分を貫いてほしい」とエールを送った。

 チームは29年ぶりの16強に進出。小和田は「1勝でも多く勝って全員で校歌を歌う」と、短い言葉に主砲の決意をにじませた。

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