俳優・小日向文世が14日、東京・渋谷パルコ劇場で「アメリカン・ドリーム」(三谷幸喜作・演出、15日開幕)の公開リハーサルに参加した。

 小日向といえば、放送中のTBS系日曜劇場「VIVANT」(日曜・後9時)で、堺雅人演じる主人公が勤務する商社の上司、長野専務役。

前回放送では新たに別班の1人であったことが明らかに。ドラマのカギを握るであろう重要人物として注目される“時の人”だ。

 舞台は、三谷氏が長年温めてきたという「ハリウッドの赤狩り」をテーマにした作品。映画の世界に生きる者たちが問い詰められる中、小日向は表現の自由を求めて闘う気骨ある大物脚本家を演じている。三谷氏には1940年の日本を舞台に検閲官と座付作家との攻防を描いた「笑の大学」(94年初演)という傑作があるが、これと対をなす代表作になる可能性を思わせる。

 初日に向けて三谷氏は「真面目な作品です。笑いはありますが、今回は喜劇ではありません。うまい俳優さんたちに集まってもらい『権力』『芸術』のお芝居をやります。物を作る全ての人々に捧げる物語です」と覚悟の詰まった言葉。

 小日向が発するセリフには三谷氏が込めた叫びような心情も含まれる。「三谷さんが長年温めてきたテーマの新作に参加できることは、とても幸せです。しかし、2年半ぶりの舞台、こんなに稽古の段階から緊張するとは思わなかった。

70歳を過ぎてもこんな状態になってる自分に驚いている日々です」と小日向。

 浅野和之、山崎一、浅野雅博、関谷春子、中川大志が共演。9月13日まで東京公演後、京都、北海道、岡山、大阪、愛知、福岡でも上演される。

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