◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 36~天山引退~」(16日、両国国技館)観衆7260

 新日本プロレスは16日、両国国技館で「G1 CLIMAX 36」決勝戦を開催した。

 15日の準決勝でAブロック2位の大岩陵平がBブロック1位のカラム・ニューマンに勝利。

Bブロック2位・上村優也がIWGPヘビー級王者でAブロック1位・辻陽太を破り共に初の決勝戦進出を決めた。

 デビュー8年で31歳の上村と5年で27歳の大岩。新時代の旗手を争う戦いは、緊迫感充満のロックアップで開戦。上村は大岩が今大会から磨き上げた必殺技ヘッドロックで絞め上げる。

 大岩は懸命にほどくも上村は離さない。執拗(しつよう)にヘッドロックで絞め上村が主導権を握った。タックル合戦を経て、ようやく大岩がグラウンドでヘッドロックで捕獲。逆に上村は敵の左腕をキーロックで固め追い込む。

 ヘッドロックを軸にした張り詰めたハイレベルの技術戦。大岩も両足で上村の首を挟み込み逆襲する。さらにヘッドロックで捕獲した。続いてネックロックで捕らえ上村のスタミナを奪いにかかった。

 上村もアームホイップから左腕を捕らえると背後から低空ドロップキックを左腕に突き刺した。さらにドロップキックで大岩を倒すと絶叫しファンにアピールした。なおも左腕に集中して攻撃。大岩もDDTで反攻した。

 場外戦が一切ないストロングスタイルの熱闘。20分を経過し上村がバックドロップで投げれば大岩も師匠・天山広吉の天山スープレックスで応戦した。投げっぱなしジャーマン合戦から上村がドラゴンスープレックス。さらにライオンズシャイナーで圧殺もカウント2で返される。大岩もフロントスープレックスで投げ捨てヘッドロックで捕らえた。

 上村がロープの反動を使ってほどこうとするも大岩は離さない。バックドロップで投げても絞め上げた。凄まじい歓声が国技館を包む。

頭突きの相打ちから延髄斬り、カンヌキスープレックスで上村が大逆転。シャイニングエルボーを突き刺し、ライオンズシャイナーも大岩がかわす。

 すかさずヘッドロックでまたも捕獲。大岩のTHE GRIPを投げでかえすと腕ひしぎ逆十字固めで左腕を捕らえる。さらに左手首をロックしフォールもカウント2で返される。30分が経過。右腕でラリアットを放ち大岩が抵抗も上村は手首をロックしたまま離さない。

 大岩は執念のジャーマンスープレックスで抵抗もカウント2で返した上村は左手首を離さない。大岩は天山スープレックスで大逆転しようやく左腕を開放される。

 大岩はショートレンジのTHE GRIPをたたき込み、ヘッドロックからTHE GRIPでカウント2に追い込む。さらにビッグロックで強烈に絞り上げる。耐え抜いた上村だがギブアップ。

35分10秒の激闘を制し大岩が初優勝をつかみ取った。

 大岩は7・6後楽園ホールでの出場者決定戦でエル・ファンタズモを破り自力で2年連続2度目のエントリーをゲット。出場者決定戦からの史上初の優勝。20代での制覇は2014年大会の26歳だったオカダ・カズチカ以来。さらにデビュー4年11か月での制覇は08年大会の後藤洋央紀の5年1か月を上回る史上最短と記録ラッシュの夏男となった。

 

 放送席でゲスト解説した15日に引退した天山広吉はかつての付け人だった大岩の快挙に「うれしすぎます」と涙を流した。

 リング上で大岩は「予選から優勝してビッグドリームつかみました!」と歓喜の雄たけびをあげた。激闘を展開した上村へ「上村優也は一生ライバルだ。これからも新日本プロレスのために高めあっていこうぜ」とメッセージを送った。放送席の天山へ「天山さんの目の前で優勝したんで俺はめっちゃ幸せです」と感謝すると、天山は「俺もめっちゃ幸せや」と笑顔を浮かべた。

 続けて「もっと熱い新日本プロレスにご期待ください」とファンに約束し「10月の両国でIWGP、俺が挑戦して必ずつかみます」と10・12両国国技館大会で最高峰への挑戦を宣言。最後に「俺が令和の夏男。

THE GRIP 大岩陵平だ」と雄たけびをあげた。

 棚橋弘至社長から優勝旗を贈呈された大岩は、リングサイドを一周し放送席の天山と握手。天山から「おめでとう。よかったぞ!」と祝福されると笑顔で応じた。さらに枡席になだれ込みビクトリーランでファンと歓喜を分かち合った。

 ◆大岩陵平(おおいわ・りょうへい)1998年11月7日、愛知・江南市生まれ。28歳。中学3年からレスリングを始め、2018年JOCジュニアオリンピックカップフリースタイル86キロ3位入賞。20年12月に行なわれた新日本プロレスの新弟子テストに合格。法政大学を卒業後のし21年4月に入門。21年8月24日、後楽園ホールでの藤田晃生戦でデビュー。22年4月18日、名古屋国際会議場イベントホールで藤田を下しプロ初勝利。

23年9月からプロレスリング・ノアへ国内武者修業。24年9月29日の神戸ワールド記念ホール大会から新日本プロレスへ凱旋する。得意技・THE GRIP、サイドスープレックス。身長180センチ、体重110キロ。

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