◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―5巨人(26日・神宮)

 出番を確信した。点が入った瞬間、マルティネスはブルペンで一気にギアを上げた。

9回1死から甲斐の勝ち越し弾。「こういう状況には慣れている。特に(準備に)影響はなかった」。わずか15分後の9回をピシャリと抑えて36セーブ目。2戦連続の通算248セーブで名球会入りへ“M2”とした。

 最速156キロの直球にスプリットなど3種の変化球。前夜の疲れをみじんも感じさせない投球で打者3人を10球で斬った。最後は自ら一塁ベースを踏んでゲームセット。「毎日投げるつもりで準備している。やるべきことをやっただけ」。淡々と任務を全うし、仲間と笑顔でハイタッチを交わした。

 名球会入りはもう目前。

だが思いは変わらない。「目の前のことにしか、気持ちは向いていない」。できることはただ1つ。懸命に右腕を振り、1球に全力を注ぐだけだ。

(北村 優衣)

編集部おすすめ