J2北海道コンサドーレ札幌の川井健太監督(45)が、“異例”の熱血指導を行った。リーグ戦2連敗中の札幌は27日、アウェー・甲府戦(29日)に向けて、宮の沢白い恋人サッカー場で調整した。

 その序盤、川井監督はグラウンドの中心に立ち、選手にゲキを飛ばし、指示を繰り返した。「もっとパススピードを上げる」「こうボールが入った時にはこういうアングルに立つ」。自らボールも蹴りながら、声をかけ続けた。

 札幌の練習は通常、菊地直哉ヘッドコーチ(41)を中心に、コーチ陣が先導して行っている。川井監督はその様子を遠巻きに見ている時間が長い。いつもとは異なる様に、川井監督は「珍しいでしょ」と口にしつつ「スタッフが連戦で大変なので。本当にスタッフには膨大な量のスカウティング等々をしてもらっているので、ちょっと休んでもらった。僕の腕もさびるので」とほほ笑んだ。

 22日の大宮戦(1●4)から9月6日の栃木C戦まで16日間で公式戦5試合を戦っているさなか。26日はナイターで天皇杯2回戦の甲府戦に臨み、1―3で敗れ、公式戦3連敗となった。会場の大和ハウスプレミストドームを離れてから12時間後に始まった練習という中、指揮官自ら先頭に立ち、チームを鼓舞した。

 スタッフへの気遣いを強調しつつも、確たる理由もある。

川井監督は「昨日の試合(甲府戦)から記憶が新しいし、トレーニングでは正解を言わずにこういうことをやってほしいと言った。あとはコーチ陣たちの試合形式のトレーニングになった時に『それだよね』っていう風にちょっと持っていく。今日は種まきです」と説明した。

 これまで積み上げてきた教えで重要な部分を再確認させた上で、足りない部分は実戦形式の中で実感させることが目的にある。28日のミーティングと非公開練習の中で、より具体的に修正すべき点をたたき込み、リーグ戦3試合ぶり勝利につなげていく。

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