歌舞伎俳優の市川團十郎(48)がこのほど、大阪市内で京都・南座の10月公演「市川團十郎特別公演」(10月3~25日)の取材会を行った。

 昼の部では「勧進帳」の武蔵坊弁慶を2022年の團十郎襲名以来、初めて南座で勤める。

「『勧進帳』は市川團十郎家にとって最も大事な演目です。七世市川團十郎が荒事として構成した『勧進帳』の弁慶という役に祖父十一代目も父十二代目も向き合って生きてきたのだと、團十郎を襲名してからは改めて感じながら勤めています」と先人に思いを巡らせ、気を引き締めている。

 長男の市川新之助(13)は「父の『勧進帳』を同じ舞台から勉強するために太刀持ちを勤めたい」と志願したという。前向きな申し出を受け、意気に感じた様子で「この機会に父として家の芸を伝える役割を果たしたいと考えています」と声を弾ませた。

 夜の部は「Invitation to KABUKI 歌舞伎の世界」と銘打ち、分かりやすく歌舞伎の魅力を紹介する。「普段、役者が乗っている物や、舞台機構の回り舞台をお客様に体験してもらいながら、私が龍の精という役のお化粧をしているところをご覧いただく。新しいエンターテインメント要素を含んだ歌舞伎をお見せします」と構想を明かした。

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