モスフードサービスは今秋、冷凍食品事業に本格参入する。冷凍食品ブランド「MOS Deli」(モスデリ)を立ち上げ、第一弾として「焼きおにバーガー 牛カルビ」「同鶏きんぴら」の2品を、9月1日からスーパーやドラッグストアで順次販売を開始する。
22年に立ち上げたECサイト限定で「冷凍モスバーガー」を販売するなど、同社はこれまで、オンラインを中心に冷凍食品を展開してきた。スーパーなどの小売店へ販売チャネルを拡大し、モスバーガー店舗以外でも顧客との接点を広げるため、「モスデリ」の立ち上げを決定したという。
〈MD事業戦略発表会を開催〉
新ブランドの立ち上げに先立ち8月25日、都内本社で開いたMD事業戦略発表会で、同事業部長の中野秀紀執行役員は、「未来のモスを支える事業として、構想には約2年をかけた。物販を通して、店舗への来店動機の創出にもつなげていきたい」と語った。
MD事業の目的には、〈1〉モスの日常化〈2〉新たな収益源の確保〈3〉モスブランドの認知度向上――の3点を掲げている。MD事業は、EC販売と外部販売の2軸で展開。ECではオンラインを通じた「モスの日常化」に取り組んでおり、自社のほか、楽天市場や TicTok Shop などのモールにも出店しており、昨年7月に販売を開始した「モスライスバーガー〈のり弁〉」が既存品として比較して5倍以上の販売数(25年7~12月実績で比較)を記録するなどヒット商品も生まれている。外販では、モス冷凍ライスバーガーの卸売販売やギフト販売に加え、「オニポテスナック」(製造販売:味源)などに代表されるモスブランドのブランド価値を生かした、コラボレーション事業を展開している。こうした外販事業の強化を目的に進出するのが、量販店での冷凍食品の販売で、冷凍食品市場の中でもボリュームが確立され、かつモスバーガーとの親和性が高い分野から積極的に参入していくという。具体的には、米飯類、冷凍ハンバーグ、麺類の3カテゴリーを想定しており、第一弾に続き、来春にも新商品の投入を予定している。MD事業の売上構成比は現状 EC4割、外販6割だが、30年には外販事業を6割まで高めていくという。
〈30~40代の子育て世代をターゲットにした「モスデリ」〉
「モスデリ」のコアターゲットは、家事負担を減らしつつも、子どもに安心でおいしい食事を提供したいと考えている30~40代の子育て世代。健康に気遣いしつつ、食事のマンネリを避けたいアクティブシニアも想定している。商品はすべて「モスデリ」専用に開発しており、和の食材を取り入れながら、健康ニーズも捉えたメニューを展開していく。
第1弾となる「モスデリ 焼きおにバーガー」は、“具材が入った焼きおにぎり”という新カテゴリーの商品で、従来の焼きおにぎりにはない、米と具材が一度に味わえる点が特徴。うるち米・もち米・もち黒米3種類の国産玄米を使用しており、玄米の風味、食感、おいしさを最大限に活かしながら具材とのバランスを考えた。製造者は、武蔵野 群馬フローズンファクトリー(群馬県太田市)。生産工場の特殊高性能炊飯ラインを使用することで、玄米特有の食感の良さにこだわった。牛肉の旨みが味わえる「焼きおにバーガー 牛カルビ」と、和の食材と出汁の味わいが楽しめる「同 鶏きんぴら」の2品。110g×2個入。希望小売価格は税抜き560円。販売店舗は、東北、関東、中部、近畿地方のスーパーマーケット、ドラッグストアなど。
〈冷食日報2026年8月26日付〉









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